mystery

ロンドン聖地巡礼の旅

先日1週間ほど、Diamond Jubileeの余韻が残るロンドンに旅行に行ってきた。Twitterの方にはちょいちょいつぶやきを流していたので、どんな所を回っていたかはそちらを追っていただければ多少は分かるかと。 ロンドンに行ったのは、即位60周年のお祝いでもな…

もうひとつの「ネットミステリ界」の昔話。

ミステリサイト興亡記 - Togetterとミステリサイト興亡記 その2 - Togetterを見ていて、Twitter上につらつらと書いた昔話を、せっかくだからこちらにも残してみる。それは、「ミステリー’z ML」のこと。時は前世紀、1999年3月にひで(@hid_nya)さんがミステ…

高松屋への招待〜中村雅楽探偵全集の味わい方

めでたく刊行が開始された戸板康二の「中村雅楽探偵全集」。ようやく刊行に到ったことを喜びつつ、一抹の不安を覚えるのは、「読んでみたら大したことはなかった」と思われてしまうことである。 「いまや絶版となってしまった名作」についてはミステリ系日記…

こちら米花町

今日までまったく気が付いていなかったのだが。今度新しく引っ越した部屋は、221号室なのだ。無理やり二間に区切って、221Bを作っちゃおうか。

「読書が趣味」というプロフすらほとんど見ないのに……

大多数の人は今年のビクター・甲子園ポスター、アイドルに詳しい人ならインテルのCM「サボテン編」、でもって私のような人だと映画「シムソンズ」で知られているのが藤井美菜。 一番の愛読書が 北村薫「円紫さんシリーズ」と星新一SF短編集 って……。 この趣…

幼少のみぎりに「すごいトリックを思いついたぜ!」と一人ほくそ笑んだ経験のある人はそこそこいるはずだ

ブクマネタから。 イミフwwwうはwwwwおkwwww 前例のない意外な犯人が出てくる推理小説を考えた!!! この日記を読みに来て下さっているミステリ読みの方なら、ここで言われているネタのうち2つか3つは「実作例」を挙げることができるかと思う…

優秀なのは実は……

「メフィスト賞受賞作」と聞けば期待せずにはいられない、という時期を経験した皆さまは、メフィスト賞作家の生き残り具合を見るといろいろ感じる所があるのでは。 ただ、この数年、乱歩賞作家や横溝賞作家の生き残り率がメフィスト賞作家以上に悪いような気…

ルールは破られるためにある

アンチ・ヴァン・ダイン、すなわちヴァン・ダインの二十則をすべて裏返して作った「反二十則」。同じようなネタを森博嗣が『森博嗣のミステリィ工作室 (講談社文庫)』の中で書いていたけれども、こちらはラディカルなのがまたよろし。 ただ、 偶然と思いつき…

お手軽リトマス試験紙

既に愛・蔵太さんのところで紹介されているが、未見の方はひとまずこの動画を見てみて下さいな。 見終わった後、もう一度映像を見ようとするか、それとも「で?」と流してしまうか。これでミステリ属性が計れるような気がする。

MYSCON7参加者名簿発表

名簿を見ていて、誰か足りないような気がするなーと思っていたら、グレさんがいないのか……。一方で今年はクラニー先生が参加ですね。 以前ちょっとでもお話ししたことがある方にはどんどんご挨拶をしようと思ってますので、「こいつ誰だっけ」と思っても暖か…

春の祭典

MYSCON7申し込みました!

カーリングとミステリの思わぬ接点?

カーリングのストーンは、氷の上でガンガンぶつけまくるという非常に過酷な条件下で使用されるため、材質の良い石を使用しなければいけない。現在ではスコットランドのアルサクレッグ(Ailsa Craig)島の花崗岩しか使わないそうだ。石の採掘自体も厳しく制限さ…

 高松屋ついに舞台へ再登場

東京創元社のメルマガにて、 戸板康二『團十郎切腹事件 中村雅楽探偵全集1』ついに5月刊行! この日記でもここやここで書いている通り、本当に首を長く長くして待っていた。何しろ最初に雅楽全集の刊行の噂を聞いたのは5年ぐらい前だったからなあ……。 いず…

映像化の歴史

加納朋子作品の映像化はこれが初めてのはず。そもそも「2時間ドラマの原作」と対極に置かれることの多い「綾辻以降」のミステリは、あまり映像化に縁が無いというイメージがある。 そこで思いつく範囲で映像化状況を書いてみる。あくまでも私の記憶で書いて…

ミステリ既読調査2005

私の結果はこんな感じ。 あなたのチェック合計: 9冊 (全331冊) ほうかご探偵隊(倉知淳) 猫丸先輩の空論(連)(倉知淳) 春期限定いちごタルト事件(米澤穂信) ニッポン硬貨の謎(北村薫) てるてるあした(連)(加納朋子) 御手洗潔対シャーロック・…

原点回帰のミステリ・セレクション

先日さる所でいただいた本が、アガサ・クリスティ『ゼロ時間へ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)』に松本清張『ゼロの焦点 (新潮文庫)』、高木彬光『ゼロの蜜月』というゼロ尽くしの趣向だった。ならばここに広瀬正『マイナス・ゼロ (集英社文庫 141-A)』は…

覚書

「ミステリー」の枠がどんどん広がってしまって、普通のエンタテイメントに近いものまで「ミステリー」というくくりに入れられるようになった。その状況で、「俺たちは『謎解き』が読みたいんだ! 『謎』がないミステリーなんてつまらない!」と考える人たち…

 事実は小説よりも?

日経BPに移った「メッタ斬り!版芥川賞・直木賞選考会で、受賞作決定を受けてコメントが出ている。 で、飲み会帰りで酔っぱらっているらしい豊崎さんがこんなことを。 今日の飲み会で、なんでジュンちゃんがこれまでケーゴくんを嫌ったのか、大手出版社の関…

 『ダ・ヴィンチ』よりも……

たまたまコンビニで見つけた『TITLE』という雑誌。並んでいる広告などから見るにターゲットは30代のエグゼクティブ向けで、普段はあまり縁が無さそうな雑誌なのだが、今月の特集が「完全無欠のミステリー!全280冊」だったので手に取ってみた。 これが非常に…

 ミステリ経験値大反省会

まずは統計学的・アンケート調査論的な話から 設問については、「経験値レベル1」〜「経験値レベル5」の代表例というイメージで考えた。その考え方からいくと、「○の合計」を数えるよう勧める書き方をしたのはあまり良くなかった。円の中心から出ている10本…

 ミステリ経験値・暫定まとめ

いろいろな方に言及していただいたミステリ経験値(id:tomo-s:20051013#p1)。いただいた反応の中に、「集計はしないの?」という声があったので、これまたエイヤでやってみた。 トラックバックやリファラをたどるのはもちろん、軽くググってみるなどして拾い…

 書評右翼はやや勢力が弱いと思う

「書評右翼・書評左翼」をやってみた。「ジャンル国粋主義・純血主義的書評」の書評右翼と、「戦後民主主義的・平等至上主義的読書感想」の書評左翼。うまいネーミングだ。 書評右翼 △批評派 :実際に書いているものは感想と批評が半々のような気がする。 ×☆…

 ミステリ経験値・おまけ

みすらぼ効果でいろいろな場所で言及していただいている。ありがとうございます。それを踏まえて補足。 その1。「経験値」なので、ミステリ読書年数にほぼ比例すると思われる。年代的に、ごく最近ミステリを読み始めた人は絶対にリアルタイムでは知らない項…

 ミステリ経験値・補足

各項目の記述を微修正。 チェックリストについては、クリアしたとか読了したとか全シリーズ見たとか定期的に行なっているかということは無関係に、とにかくちょっとでも「やったことがある」「見たことがある」「行ったことがある」場合は○としてカウントし…

 ミステリ経験値

めぐんさん経由で知った「おたく経験値」を自分に当てはめてみたのだが、鉄道系ぐらいしかひっかからなくて面白くないので、「ミステリ経験値」を作ってみた。 経験があるものにチェックを入れる。ちょうど50項目、さあどうぞ。 本を手に入れる Amazonやbk1…

 「暮らしに萌える」論のその先へ

その二次会の中で出てきた話。 shakaさんとさすらい人さんとの間で、「なんで冒険小説がいつの間にか受けなくなってしまったんだろうねえ?」という話になる。漫画論の話も引きつつあれこれと話をする中で、昔と今とでは物語を読む時のスタンスが違うのでは…

↑と書いて、ふと思いついた。

ミステリな人ならこう言えばピンとくるかもしれない。(以下、某国内有名作品のネタばれになるかも)

ツーショット写真を見た時には思わず笑ってしまった

撮影現場やサイン会などの話に混じって島田荘司の本の感想が書かれている、ミステリ界隈でちょっと話題のAV女優・南波杏のブログ。なんと島田荘司御大とご対面しているではないか! 島田荘司の名前が出ているブログの記事を初めに読んだ時は、まるで「手術台…

 深キョン、超〜お嬢さま刑事!

『富豪刑事 (新潮文庫)』がドラマ化。ただこの記事を読む限りだと、「普通の刑事ドラマの主人公を金持ちにしただけ」の脚本じゃなかろうか。金持ちの「発想」じゃないと絶対思いつかない捜査法が原作の醍醐味のひとつなのに、その辺がすっ飛ばされていそうだ…

 ものすごーくガイシュツのネタを今ごろ知ったのだが

海洋生物の保護団体「the Marine Conservation Society」によると、クラゲの中でも特に毒性が強いとされている「ライオンズ・メーン・ジェリーフィッシュ(Lion's Mane jellyfish)」=写真=が、英国沿岸で大量発生しており、アングルシーをはじめとする西…