3ヶ月分とって出し

さて、予告通り、過去3ヶ月分に買った本リストをまとめて書いてしまいましょ。この3ヶ月間(昨日今日も含めて)はことのほかバカスカ本を買いまくった気がする。ほとんど積ん読になっちゃってるから、きちんと消化していかないと。このリストアップは未読本の整理も兼ねていたりする。
……と、書いていったらとんでもない数になってしまった。ちょっとカテゴリを整理してコメントを付けつつ紹介。それにしてもこの購入本はちょっととんでもない量だなあ……。読了しているのはこの内半分ぐらいだし。

国内ミステリ

  1. 青井夏海赤ちゃんはまだ夢の中創元推理文庫
  2. 秋梨惟喬『もろこし桃花幻創元推理文庫
  3. 坂口安吾続 明治開化 安吾捕物帖』角川文庫
  4. 西澤保彦腕貫探偵実業之日本社文庫
  5. 西澤保彦腕貫探偵、残業中実業之日本社文庫
  6. 貫井徳郎北村薫米澤穂信島田荘司探偵Xからの挑戦状!3小学館文庫
  7. 三上延ビブリア古書堂の事件手帖(3)メディアワークス文庫
  8. 汀こるもの立花美樹の反逆講談社ノベルス
  9. 米澤穂信追想五断章集英社文庫
  10. 米澤穂信ふたりの距離の概算』角川文庫

安吾捕物帖の続編(というか文庫版正編に未収録のものをまとめたもの)が出たのに驚き。UN-GOが結構反響があったということなんだろうか。
秋梨惟喬のもろこしシリーズは、中国好きの私の結構なツボで面白い。

海外ミステリ

  1. J・D・カー(三角和代訳)『帽子収集狂事件(新訳版)創元推理文庫
  2. J・D・カー(駒月雅子訳)『皇帝のかぎ煙草入れ(新訳版)創元推理文庫
  3. P・クエンティン(白須清美訳)『迷走パズル創元推理文庫

ええっと、これまで読んでいたカーは、『火刑法廷』と『魔女が笑う家』と短編ちょいちょいぐらいだったかな。……すみません。

シャーロック・ホームズ

  1. E・D・ホック(日暮雅通他訳)『エドワード・D.ホックのシャーロック・ホームズ・ストーリーズ原書房
  2. 柳広司吾輩はシャーロック・ホームズである』角川文庫
  3. J・ワトスン(北原尚彦・尾之上浩司訳)『シャーロック・ホームズ最強クイズ』扶桑社ミステリー
  4. 池田邦彦『シャーロッキアン!(3)』アクションコミックス
  5. 新谷かおるクリスティ・ロンドンマッシブ(1)MFコミックス

下2つはマンガだが、やはりこの流れに入れないと。『クリスティ・ハイテンション』に続く「ロンドンマッシブ」シリーズもなかなかいい感じ。

ビジネススキル・自己啓発

  1. 漆原直行『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれないマイナビ新書
  2. 小倉広『自分でやった方が早い病星海社新書
  3. 久保田崇『私が官僚1年目で知っておきたかったこと』かんき出版
  4. D・セイン/長尾和夫『ネイティヴチェックで鍛える ビジネス英文ライティング』DHC
  5. 多田文昭『崖っぷち「自己啓発修行」突撃記中公新書ラクレ
  6. 真山知幸『君の歳にあの偉人は何を語ったか星海社新書
  7. 山口周『天職は寝て待て光文社新書

『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』は、なかなかいい「ビジネス自己啓発書ブーム」へのカウンターパンチ。確かに、自己啓発本の大半が言っていることは、D・カーネギーとか『7つの習慣』の焼き直しばかりなんだよね。といいつつ自分もついこの手の本を手に取ってしまうだけに、読んでいて痛し痒し。

Apple

  1. S・ウォズニアック(井口耕二訳)『アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝ダイヤモンド社
  2. K・シーガル(林信行監修・解説/高橋則明訳)『Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学NHK出版

上記2冊、ジョブズ伝記に合わせて出たのかと思ったら、逆にその前に出ていたのね。

マンガ

  1. 浅見よう(漫画)/橙乃ままれ(原作)『まおゆう魔王勇者(1)(2)ファミ通クリアコミックス
  2. 石田あきら(漫画)/橙乃ままれ(原作)『まおゆう魔王勇者「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」(3)』角川コミックス・エース
  3. 川上泰樹(漫画)/橙乃ままれ(原作)『まおゆう魔王勇者 外伝 まどろみの女魔法使い(1)講談社シリウスKC
  4. カラスヤサトシ千田有紀喪男の社会学入門講談社アフタヌーンKC
  5. くずしろ『姫のためなら死ねる(1)(2)竹書房バンブーコミックス
  6. 佐藤優西原理恵子とりあたまJAPAN―日はまた昇る!編』新潮社
  7. 末次由紀ちはやふる(16)(17)講談社BE・LOVEコミックス
  8. タスクオーナ(漫画)/米澤穂信(原作)『氷菓(1)』角川コミックスエース
  9. ナカノ(漫画)/三上延(原作)『ビブリア古書堂の事件手帖(1)』角川コミックスエース
  10. 二ノ宮知子87CLOCKERS集英社ヤングジャンプコミックス
  11. いしいひさいち 仁義なきお笑い (文藝別冊/KAWADE夢ムック)河出書房新社

どんだけお前は「まおゆう」を買っとんねんと。
ちはやふる』は相変わらず絶好調。いろいろ語りたいことはあるがちょっと保留。アニメ2期も決まったそうで(17巻の帯より)
思わぬ拾い物が『姫のためなら死ねる』。これ、清少納言中宮定子様に激烈な百合LOVEであるという、あまりゆるくない百合ギャグ4コマ。実は本家『枕草子』がなかなかの百合妄想をかき立てるというのは、好事家の方には周知の事実である模様。
あと、いしいひさいちのムックは読み応え十分なのでファンはぜひともチェックすべし。

イギリス関連

  1. 入江敦彦秘密のロンドン洋泉社MOOK
  2. 加藤節雄『大人のロンドン散歩河出文庫
  3. C・ジョイス(森田浩之訳)『驚きの英国史NHK出版新書
  4. J・ファーマン(尾崎寔訳)『とびきり愉快なイギリス史ちくま文庫
  5. 森正人歴史発見!ロンドン案内洋泉社新書y

ロンドン観光ガイド的なものがよく出ているなあ、と思っていた私は、今年がロンドンオリンピックだということを見事に失念していました。だから私にとっては、ロンドンと言えばオリンピックでも即位60年祭でもプレミアリーグでもアビー・ロードでもなく、英国ミステリなんだってば。

鉄道

  1. 川本三郎小説を、映画を、鉄道が走る集英社
  2. 酒井順子女流阿房列車新潮文庫
  3. 谷崎竜『終着駅はこうなっている交通新聞社新書
  4. 西村京太郎『十津川警部とたどる時刻表の旅角川oneテーマ21
  5. 旅別冊 鉄道ファン大全 (新潮「旅」ムック 旅別冊)』新潮社
  6. 旅と鉄道 2012年 07月号 [雑誌]朝日新聞出版

鉄道関係の本は相変わらず多いけど、だんだん面白い本とそうでない本の格差が広がってきた気がする。

一般教養(やわらかめ)

  1. 北川智子『ハーバード白熱日本史教室新潮新書
  2. 蝉丸P『蝉丸Pのつれづれ仏教講座エンターブレイン
  3. 滝田誠一郎ビッグコミック創刊物語祥伝社黄金文庫
  4. 竹内正浩『カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩 (中公新書)中公新書
  5. 辻隆太朗『世界の陰謀論を読み解く講談社現代新書
  6. 中本千晶『東大卒でスミマセン中公新書ラクレ
  7. 南直哉『恐山新潮新書
  8. 結城浩数学ガール/ガロア理論 (数学ガールシリーズ 5)ソフトバンククリエイティブ

ニコ動でお馴染み「リア住」蝉丸Pのこの本、最初の方はニコ動にアップされている法話を書き起こしたなじみ深い話だが、中盤以降はけっこうガチな仏教概論。心して読むべし。でも、ところどころに入ってくるネットスラングやネタの数々が、結構いい感じで理解を促してくれる。
数学ガール』最新刊はガロア理論。「行きつ戻りつしながら、一緒に数学理論を読み解いていく」というこのスタイルは貴重。
『ハーバード白熱日本史教室』は、「海外で(普通は)日本がどう教えられているか(べきか)」ということを考えさせられる。考えてみれば、ハーバード大学生にとっては、「一般教養課程における日本史講義」というのはかなりマニアックなジャンルなんだろうなあ。日本の大学講義で言えば、だいたい「中世ドイツ史特論」ぐらいのマイナー感なのかな(下手すると、スペイン史とかイタリア史ぐらいまでマイナーになる?)。そこで日本史を教えるとして、何を目的として、何を、どう教えるべきなのか。語られている日本史講義の内容というよりは、そちらに思いを馳せるべき一冊。

エッセイ

  1. 加納朋子無菌病棟より愛をこめて文藝春秋
  2. 桜庭一樹お好みの本、入荷しました 桜庭一樹読書日記』創元ライブラリ
  3. 仲谷明香非選抜アイドル小学館101新書

加納さんがそんな闘病生活を送っているなんて知らなかった……。この闘病記でも、日常のささやかな出来事にも面白さを見つけ、明るく前向きに日々を過ごすという「加納朋子らしい世界」のトーンが基調になっている。だが、当然この文章の裏で、非常に辛い思いをしていることも容易に推察されるわけで……(実際、時折さらっと出てくるし)。
『非選抜アイドル』も興味深い話。競争が激しいAKB48(というか芸能界)では、オンリーワンになるのも楽じゃない。どちらかと言えばフツーの人間が競争で生き残るには……と、芸能界の外にいる人間にも示唆がある本かも。