2011-01-01から1年間の記事一覧

えらいこと新刊購入報告を溜め込んでいたので、年忘れで一斉公開。2ヶ月分のくせにあり得ないほど多いので、ちょっとジャンルを分けて報告。既に読んだ本については語りたいこともあるけど、書名を打ち込んでいたらそれで力尽きてしまったので、タイミング…

歴史上、最も経済効果をもたらした書物は?

きっかけは、デニーズに入ったらたまたま映画「けいおん!」フェアをやっていたこと。ホントに「けいおん!」のタイアップの範囲は広いなあ、こういう一般向けの業界にまでタイアップが広がるというのは、よっぽど「効果が確実に見込める」ということなんだ…

WiLL (マンスリーウィル) 増刊 すぎやまこういち ワンダーランド 2011年 12月号 [雑誌]

たまたま本屋の店頭で見かけて手に取った一冊。「『WiLL』の増刊?」ということでちょっといぶかしみながら手にしたが、中身は非常に密度の濃い対談やインタビュー。ドラクエ好きならば絶対買うべき。 ドラクエのあのゲームミュージックに関するエピソードは…

W・アイザックソン(井口耕二訳)『スティーブ・ジョブズ』(I)(II)講談社 青木朋(画)・上季一郎(作)『幇間探偵しゃろく』(1)(2)小学館ビッグコミックス あさのますみ『ひだまりゼリー』角川文庫 鮎川哲也『謎解きの醍醐味』光文社文庫 上野千…

有栖川有栖『有栖川有栖の鉄道ミステリー旅』光文社文庫 太田忠司『もっとミステリなふたり 誰が疑問符を付けたか?』幻冬舎文庫 小倉広『任せる技術―わかっているようでわかっていないチームリーダーのきほん』日本経済新聞出版社 佳多山大地『謎解き名作ミ…

ちょっとだけ時空をさかのぼってログを。 地獄のミサワ『カッコカワイイ宣言! 1』ジャンプコミックス 地獄のミサワ『カッコカワイイ宣言! 2』ジャンプコミックス 茂木大輔『拍手のルール』中公文庫 山本博文ほか『こんなに変わった歴史教科書』新潮文庫 …

結城浩『数学ガール/乱択アルゴリズム (数学ガールシリーズ 4)』ソフトバンククリエイティブ

シリーズ最新刊、とはいえ刊行されてからだいぶ経っているが、ふと読み直してみたくなったので再読。 せっかくなので、別のところに昔に書いた『数学ガール (数学ガールシリーズ 1)』(シリーズ第1巻)の評を、はてなに転載。 On the "Mathematical" Side …

阿川弘之『お早く御乗車願います』中公文庫 谷山亮治『ヤマハルーターで挑戦 企業ネットをじぶんで作ろう』日経BP社 多根清史、阿部広樹、箭本進一『超クソゲー3』太田出版 こんな本が復刊されたのかというのが1。当時は中央公論社の一編集者だった宮脇俊三…

阿部広樹、箭本進一、多根清史『超クソゲー1+2』太田出版 清邦彦『女子中学生の小さな大発見』新潮文庫 全国秘境を旅する会(編著)『日本秘境交通 マボロシ紀行』辰巳出版

植村昌夫『シャーロック・ホームズの愉しみ方』平凡社新書 伊藤隆行『伊藤Pのモヤモヤ仕事術』集英社新書 末次由紀『ちはやふる(14)』講談社Be・Loveコミックス 林則行『「銅メダル英語」をめざせ!』光文社新書 1.は、ASINデータベースの問題か、Amazon…

大山くまお『名言力 人生を変えるためのすごい言葉』ソフトバンク新書 宝島編集部(編)『VOW23』宝島社 竹下さくら『「保険に入ろうかな」と思ったときにまず読む本』日本経済新聞出版社 渡辺温『アンドロギュノスの裔』創元推理文庫 なんだかんだで昔から…

有川浩『別冊 図書館戦争II』角川文庫 有栖川有栖・安井俊夫『密室入門』メディアファクトリー新書 井上純一『中国嫁日記 一』エンターブレイン べつやくれい『ばかスイーツ』アスペクト 山田風太郎『戦中派焼け跡日記』小学館文庫 どーでもいいネタながら変…

越前敏弥『越前敏弥の日本人なら必ず悪訳する英文』ディスカヴァー携書 喜国雅彦『本棚探偵の生還』双葉社 デイビッド・セイン『ビジネスで使ってはいけない英語100』NTT出版 冨山和彦『挫折力』PHPビジネス新書 矢崎存美『ぶたぶたさん』光文社文庫 ぶたぶ…

西上原裕明『Wordの「何でこうなるの?」解消事典 ~不審な挙動の処方箋』技術評論社 初見健一『まだある―今でも遊べる“懐かしの昭和”カタログ 遊園地編』大空ポケット文庫

有川浩『別冊 図書館戦争I』角川文庫

わはは、甘いよ甘過ぎるよー(死語)。 それでもだ。ラブコメの前にやっぱり「タスクフォースの連中の日常ドタバタコメディ」という軸はぶれていないし、必ずしも「最初から最後までひたすらラヴ」とも言い切れない、お汁粉にちょっと塩を入れているかのよう…

秋梨惟喬『もろこし紅游録』創元推理文庫 岸良裕司『最短で達成する 全体最適のプロジェクトマネジメント』中経出版 ピエール・バイヤール(平岡敦訳)『シャーロック・ホームズの誤謬 『バスカヴィル家の犬』再考』東京創元社 広川智理『BABOK超入門』日経B…

有川浩『図書館危機』『図書館革命』角川文庫

いやあ、面白かった! 少し重いテーマを中心に据えつつ、しっかりコメディとして回している、第3作の『危機』。そして日本中を巻き込む大騒ぎを仕掛ける、本編最終作にふさわしい『革命』。久しぶりに心の底から読書を楽しめた気がする。 プロットだけ見る…

うーん、買った時にすぐ記録を取っておかないと、買った本が何だか忘れてしまうな……。もうちょっと買ってたような気もするししない気もするし。 有川浩『別冊 図書館戦争I』角川文庫 トム・エンゲルバーグ(長谷川裕一/土岐孝平訳)『間違いだらけのソフト…

今尾恵介『地名の謎』ちくま文庫 太田隆『シャーロック・ホームズの経済学』青弓社 橙乃ままれ『まおゆう魔王勇者 (2) 忽鄰塔(クリルタイ)の陰謀』エンターブレイン 橙乃ままれ『まおゆう魔王勇者 (3) 聖鍵(せいけん)遠征軍』エンターブレイン 森見登美彦『…

蒼井上鷹『ホームズのいない町 13のまだらな推理』双葉文庫 有川浩『図書館革命』角川文庫 植西聰『「折れない心」を作るたった1つの習慣』青春新書プレイブックス 小倉仁志『なぜなぜ分析 実践編』日経BP社 久保田崇『官僚に学ぶ仕事術』マイコミ新書 児…

世の女性の中には、バーゲンでストレス解消を図る方も多いが、私の場合は本屋でストレス解消を図る。

酒井慎太郎『肩こり・首痛は99%完治する―“緊張性頭痛”も“腕のしびれ”もあきらめなくていい!』幻冬舎 戸部良一(ほか)『失敗の本質―日本軍の組織論的研究 』中公文庫 似鳥鶏『まもなく電車が出現します』創元推理文庫 渡邉正裕『35歳までに読むキャリア(し…

鯨統一郎『新・日本の七不思議』創元推理文庫

うーん、鯨作品は、突拍子もない回答を平然と押し付けてくる強引っぷりが醍醐味なのに、結論が変に中途半端でどうにも押しが弱くモヤモヤした感じが残る。そうなると、この人の欠点である「会話文や状況描写が味気ない」という面が鼻につき、どうにもしんど…

伊藤計劃『虐殺器官』ハヤカワ文庫

評判の作品を今ごろになって読む。タイトル通りの描写はあるが、「首を切られた死体」ぐらいのワードは気にせず読めるミステリ読みならたぶん問題ないレベル。 設定は確かにSFなのだが、それがいろいろな固有名詞と巧みに組み合わされ、「これはどこかで起こ…

宮脇俊三『失われた鉄道を求めて(新装版)』文春文庫

ああしまった、これは旧版で読んでたわ。道中での出来事を淡々と綴っていて、誰でも書けそうな文章ではあるんだが、それでもよくある鉄道紀行と一線を画すのはどの部分なんだろう。起こった出来事を何でもかんでも書かずに、絞り込んで選ぶそのセンスなのか…

北森鴻『香菜里屋を知っていますか』講談社文庫

核になるネタは実にささやかなものだけど、これを人情味あふれる物語に仕立て上げる技。一言で言ってしまえば簡単なんだけど、この味付けの仕方は何度読んでも素晴らしい。キャラの動かし方が巧みということなのかなあ。空腹感を誘うこの香菜里屋シリーズ、…

鮎川哲也『アリバイ崩し』光文社文庫 有川浩『図書館危機』角川文庫 上野千鶴子『不惑のフェミニズム』岩波現代文庫 上野千鶴子・信田さよ子『結婚帝国』河出文庫 P・G・ウッドハウス(岩永正勝・小山太一編訳)『ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻』文春文庫 …

だいぶ溜め込んでしまったなあ。

宮武外骨『明治奇聞』河出文庫

宮武外骨の諸著作の中から、明治期の流行や風俗について論じたエッセイを集めたものなのだが、たまたま手に取って驚いたのが、関東大震災のもろもろに関する記録の項。当時流れたデマなど、つい最近の東日本大震災に絡んで見聞きしたものと重なるところが多…

仁木悦子『林の中の家 仁木兄妹の事件簿』ポプラ社文庫ピュアフル

厳密には再読。非常に込み入った推理が展開され、雄太郎と悦子の兄妹が進めていく捜査の過程もなかなか複雑なのだが、これを読み進めることが苦にならない驚きのリーダビリティ。手がかりや伏線も、一つ一つは派手ではないけれども、ちょっとした盲点をうま…