鯨統一郎『新・日本の七不思議』創元推理文庫

うーん、鯨作品は、突拍子もない回答を平然と押し付けてくる強引っぷりが醍醐味なのに、結論が変に中途半端でどうにも押しが弱くモヤモヤした感じが残る。そうなると、この人の欠点である「会話文や状況描写が味気ない」という面が鼻につき、どうにもしんどい。なんだかなあ。