有川浩『別冊 図書館戦争I』角川文庫

わはは、甘いよ甘過ぎるよー(死語)。
それでもだ。ラブコメの前にやっぱり「タスクフォースの連中の日常ドタバタコメディ」という軸はぶれていないし、必ずしも「最初から最後までひたすらラヴ」とも言い切れない、お汁粉にちょっと塩を入れているかのようなバランス感覚はさすが。
たぶん、文庫版付録の「マイ・レイディ」の方が、むしろ直球にして定番、ハーレクイン的なロマンスだと思うのですよ。それに対して本編は、ロマンス以前に「あー、やっぱりこの二人だからこうなるよなー」という掛け合いにニヤリとしてしまうわけですね。
甘党の人は取りあえず読め。ただ、本編4作を読んでから。
それにしても堂上教官、デレすぎやないですか。