宮武外骨の諸著作の中から、明治期の流行や風俗について論じたエッセイを集めたものなのだが、たまたま手に取って驚いたのが、関東大震災のもろもろに関する記録の項。当時流れたデマなど、つい最近の東日本大震災に絡んで見聞きしたものと重なるところが多…

厳密には再読。非常に込み入った推理が展開され、雄太郎と悦子の兄妹が進めていく捜査の過程もなかなか複雑なのだが、これを読み進めることが苦にならない驚きのリーダビリティ。手がかりや伏線も、一つ一つは派手ではないけれども、ちょっとした盲点をうま…

評判はかねてから聞いていたが手に取るチャンスのなかったシリーズを、文庫化を機に読む。おお、今さらではあるが、これは大当たり。 とんでもない設定だけど、その中で自由自在にキャラクターが動き回っている、無条件で楽しいエンタテイメント。特にセリフ…