2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧
観衆に最高の音楽を届けるために指揮者が使うありとあらゆる手段を紹介している一冊。この「ありとあらゆる手段」を、科学の眼からも切り取っている所が非常に興味深い。「のだめカンタービレ」でも指揮者の大変さがいろいろ書かれているけど、実際はさらに…
桜庭一樹『GOSICKs III ゴシックエス・秋の花の思い出 (角川文庫)』角川文庫 GOSICKのシリーズは角川文庫での再刊をずっと追っかけているが、面白い。そういえば現在放映中のアニメはまだチェックできていないが、どうだろう。
こういう本は、最初に読むとえらく当たり前で常識的なことしか書いていないように思えるのだが、いざ難題にぶち当たった時に読み返すと、自分の思考や進め方のどこがまずいのか、結構クリアにさせてくれるものなのだと思う。 その意味では、前半の「いかに問…
基本的にはジュブナイルなので、トリックとか題材もそれなりだし、現実離れした設定なんてのもある。だが、ひとつひとつの小道具の使い方がうまいなあ、と思わせるし、簡単とはいえ推理がちゃんとロジカルなのが心地いい。うまい。 気になったのが設定。主人…
北森鴻『ちあき電脳探偵社』PHP文芸文庫 伊東乾『指揮者の仕事術』光文社新書 中田亨『「事務ミス」をナメるな!』光文社新書 1.はすぐ読んだので感想を後述。2は「指揮者」というお仕事の(プラクティカルな)内幕ということで、なかなか面白そう。3は仕事…
問題に対して網羅的にしらみつぶしに分析するのではなく、先に答えを想定する=仮説を立てて分析を進めるという「仮説思考」は、コンサルならずとも定番の思考術だろう。ただ、実は「仮説通りに分析して、真逆の結果が出たとしても、仮説の修正によってそれ…
仁木悦子『林の中の家 仁木兄妹の事件簿』ポプラ社文庫ピュアフル ポプラ社文庫ピュアフルからの復刊はこれで3冊目。嬉しいことには変わりのないのだが、このレーベルの本来の読者層である中高生層にどれだけ受け入れられているのか、ちょっと気になる。
ひとつひとつは面白いトピックなのだが、掘り下げがちょっと足りない印象。でも、「鉄道の社会史」は、単なる鉄道マニアの余技ではなく、文学なり社会学なり歴史学なり経済学からちゃんとした議論をしてもいいと思うのだけど。
ボリュームはあるがなかなか面白い本だった。書き方のハウツーというよりは、「あ、こういうことを考えて、作家さんはミステリを書いているんだね」という、楽屋裏をのぞく面白さがあった。雑誌連載&企画開始当初から間があるせいか、アンケートに答えてい…
北村薫・宮部みゆき『とっておき名短編』ちくま文庫 北村薫・宮部みゆき『名短編ほりだしもの』ちくま文庫 半七捕物帳選集も含めると、北村・ミヤベ短編セレクション第5・6弾。
最近森見登美彦氏にハマっているので、京都つながりで何か気になっていて読んだ。うーん、『鹿男あをによし』に進むべきか。
なんでこんな子ども向けの本を読んでいるかといえば、わたしがアニスパリスナーだから(分かる人だけ分かってください)。ラジオの浅野さん(いわゆる「黒浅野」)を知っているとまた違う意味で面白い。いや、そういう色眼鏡抜きでも、いいお話だと思うので…
マイケル・サンデル『ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)』早川書房 マイケル・サンデル『ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)』早川書房 新年にちょっと見た「ハーバード白熱教室」の再放送につられて買う。こういう議論は大好き。で…
おめでとうございます。 プロフィール後半戦は結局書かないままになりつつ、いずれきちんと描きますよと予告しつつ、せっかくブログを再開したわけだし、新刊購入記録と読了記録だけを復活させてみようと思う。 年末にバカスカと本を買ってはいるが、その辺…