花の色雲の影 懐かしいあの思い出

卒業式に行ってきた。修士の学位記は、学士の学位記よりもずっとチャチな作りではあった。
普通の人の倍の学生生活を送ってきたことになる。その分だけのものを私が身に付けられたかどうかは正直心もとない。そもそも入学した時に比べて専門書よりもミステリーの蔵書の方が大幅に増えたのだから推して知るべしだろう。
それでも、身の振り方を決めるきっかけとなったいくつかの出来事や出会いを経験することができた。かなり遠回りではあったけれども、大学院時代に確かに成長することができた、と後年思い返せるといいなあ、と思う。