やだしよーさく

狂乱西葛西日記(2/25)で、大森望さんが都筑道夫の思い出を書いている。新潮文庫の『泡姫シルビアの華麗な推理』の話が出てきたので、本棚からその原本を持ってくる*1。解説の「矢田省作」氏は「さくしやだよー」のアナグラムであり、実は都筑道夫の筆名のひとつと書いている。言われてみるとこれは明らかに都筑文体。それを知った上で改めて解説を読むと、ぬけぬけとこの本を誉めたり、「都筑道夫の創作」を論じているところがまたおかしい。

*1:大森さんは「目次と解説ページで解説者名が違っちゃってる」と書いているが、手持ちの本(初版)ではちゃんと同一になっていた。