まだまだ線路は続くよどこまでも

一度「旅ぐせ」がついてしまうとちょっとやそっとでは落ち着かないようだ。ということで今度は青春18きっぷで鈍行列車の旅に行ってきた。
何ヶ所かで宿泊しつつ、数日かけて回ってきたのはこんなルート。鉄道に興味がないと言う人は読み飛ばしていただいてけっこう。
新宿−(中央線)−松本−(篠ノ井線)−長野−(信越本線)−直江津−長岡−東三条−(弥彦線)−弥彦−吉田−(越後線)−新潟−(信越本線)−新津−(磐越西線)−喜多方−会津若松−郡山−(水郡線)−常陸大子−水戸−(常磐線)−大甕−(日立電鉄)−常北太田→常陸太田−(水郡線)−水戸−(常磐線)−日暮里
途中妙な行程があるが、その理由は分かる人には分かるかと思う。全行程各駅停車で走破した。
物好きだと言われればそうだとしか言いようがない。ただ、鈍行列車の旅で何が一番楽しいかと言えば、ゆっくり風景を楽しむことができるという点である。飛行機では航空写真みたいな風景しか見られない。新幹線や高速道路だと防音壁やトンネルが多くて意外と風景が楽しめない。一般道のドライブで風景だけを楽しもうとなると代わりに運転してくれる人を見つけないといけない。何もしないでぼんやりと窓の外の風景を楽しむにはやはり在来線の列車が一番なのである。
今回もいろいろな風景を楽しんだ。「日本三大車窓」のひとつと言われる篠ノ井線姨捨駅からの眺め、粉雪にあられにぼたん雪とあらゆる雪が電車に吹きつける直江津からの信越本線、海のすぐ側を走る柏崎近辺で堪能したこれぞ「冬の日本海」の風景、しんしんと降る雪の中をゆっくり走る磐越西線の静けさ、おばあちゃんに連れられた孫が電車に手を振っているのどかな水郡線の農村風景。なんだかんだ言って飽きないものである。