日本シリーズ第7戦:夢をありがとう

試合としてはまったくいいとこなし、完全にダイエーペースの試合だった。今日は序盤にけっこうランナーが出ていたが、シーズン中だったら出ているはずの次の一本が出なかった。
というより、このシリーズはずーっとつなぎ野球ができなかったし、ダイエーに押されっぱなしだった。正直、阪神ダイエーとの間には決定的な力の差が存在していたと思う。その中で甲子園でサヨナラ2つ+逆転で三連勝し、ダイエーを一度は土俵際まで追いつめられたのはホームグラウンド甲子園の「神風」のおかげに違いない。そして福岡ドームでも甲子園と同じぐらいの「神風」が吹いていた、ということだと思う*1

王監督の胴上げと、それに沸く福岡ドームのスタンドを見て、ダイエーファンに心からおめでとうと言いたいと思った。熱狂的なダイエーファンの応援に敵ながら感じるものがあった。「阪神ファンが一番や!」というのは阪神ファンなら誰しも自信を持っていることだが、「ダイエーファンも一番や! でも今度は負けへんで!」とも思った。
そしてこれだけのファンの声援を受けてプレーできる両チームの選手は、本当に幸せだと思う。

改めて思う。計147試合、最後の最後まで阪神ファンを楽しめて本当に良かった。日本一になれなかったんであーだこーだ言うヤツが出てきているはずなのだが、こんな最高のシーズンは今までになかったというのは昔からの阪神ファンならよく分かっているはずだ*2。感謝しないと、な。

*1:サッカー国際試合でたまにやるように、中立の第三国のようなところでシリーズをしていたらどうなっていただろうか。

*2:とはいえ、「次の優勝は18年後」というのでは困るぞ。シリーズで見えた弱点をきっちり補強して、ダイエーのような常勝球団へと脱皮してくれよ!