■
(前日から続く)
目覚ましをきっちりかけておいたおかげで7時に起床*1、7時半に一番乗りで朝食を食べる。出発の10時まで、朝風呂に入ったりまったりと過ごす。
チェックアウト後、一行は車に分乗して竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)へ向かう。先導役を努める天野さんの車に乗り込み、「後続が来ないぞー」と何度も後ろを振り返りながらともかくも到着。
鍾乳洞自体は確か今まで二回ほど入ったことがあったと思うが、ここは距離がかなりあるうえに通路がそれほど広くなく、スリリングな地中探検気分を味わえる。最初は「TDLのスプラッシュマウンテンみたい」とか冗談を飛ばしつつも、ふと「地震が来て閉じこめられたらちょっと怖いよね」ということを考えてしまう、そんな雰囲気。
天野さんおすすめのアイスを食べた後*2、車ごとに自由行動。われらが天野カーには、アシェさん、森山さん、細谷正充さん、そして私が乗り込み、「激しくブックオフを回るツアー」が組まれた。「買うものが無かったら長居をせずに一店でも多く回れるようにすべし」という天野隊長の掛け声の元、回ったのは都合3店だったか4店だったか。
回った割には私はそれほど買い込まなかった。
- 舞城王太郎『世界は密室でできている。』講談社ノベルス(400円)
- 宮脇俊三『古代史紀行』講談社文庫(300円)
一番最後に回った店が実は閉店していたというオチが付いた後で時間が近づき、手近なカレー屋で遅い昼食を済ませ、中田島砂丘へと車を飛ばす。
さて、竜ヶ岩洞から中田島砂丘までの車中、何を話していたかといえば、実は延々と「ミステリしりとり」をやっていた。信号待ちでもしりとり。カレーを食べながらもしりとり。30か40ターンは回ったはずである。2時間近くひたすらしりとりしりとり。
中田島砂丘で全員が集まり、砂丘を越えて波打ち際へ。しっかりサンダルを用意して海の水に足を浸した天野さんを見ながら、久しぶりに見る海岸からの海の眺めを堪能する。あー、泳ぎてえ。
数十分でそそくさと帰る。靴の中にちょっと砂が入ったのを気にしながら、何を話していたかといえば……。
「い、い、い……『移行死体』!」
「えー、また『い』ですか……」
あんたら少しは自然を愛でなさい。
ちなみに「ミステリしりとり」の場合、「る」が鬼門になるのは言うまでもないが、意外と出てきたのが「い」。もちろん探せばいくらでもあるが、ストックをちゃんと作っておくなど対策を練るべし。
そして浜松駅に到着。ここで皆さまとお別れ。そんなに本を買っていないつもりなのにしっかりと重くなった荷物を抱え、さらに旅を続けるべく名古屋方面のホームへと向かった。
今回はかなり密度の濃いミステリ話もしたが、逆に参加者全員とお話をするというところまで行かなかったのがちょっと残念。また東京とかでオフをやるときには顔を出したいと思うので、参加者の皆さま、またどうかよろしくお願いします。