有川浩『別冊 図書館戦争I』角川文庫
わはは、甘いよ甘過ぎるよー(死語)。
それでもだ。ラブコメの前にやっぱり「タスクフォースの連中の日常ドタバタコメディ」という軸はぶれていないし、必ずしも「最初から最後までひたすらラヴ」とも言い切れない、お汁粉にちょっと塩を入れているかのようなバランス感覚はさすが。
たぶん、文庫版付録の「マイ・レイディ」の方が、むしろ直球にして定番、ハーレクイン的なロマンスだと思うのですよ。それに対して本編は、ロマンス以前に「あー、やっぱりこの二人だからこうなるよなー」という掛け合いにニヤリとしてしまうわけですね。
甘党の人は取りあえず読め。ただ、本編4作を読んでから。
それにしても堂上教官、デレすぎやないですか。
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- 秋梨惟喬『もろこし紅游録』創元推理文庫
- 岸良裕司『最短で達成する 全体最適のプロジェクトマネジメント』中経出版
- ピエール・バイヤール(平岡敦訳)『シャーロック・ホームズの誤謬 『バスカヴィル家の犬』再考』東京創元社
- 広川智理『BABOK超入門』日経BP社
有川浩『図書館危機』『図書館革命』角川文庫
いやあ、面白かった!
少し重いテーマを中心に据えつつ、しっかりコメディとして回している、第3作の『危機』。そして日本中を巻き込む大騒ぎを仕掛ける、本編最終作にふさわしい『革命』。久しぶりに心の底から読書を楽しめた気がする。
プロットだけ見ると突拍子も無い話だけど、中を見ていくと手を抜かずディテールをきちんと積み重ねていて、「これは本当にあり得る話なのか?」と思わせる小説は昔から私の大好物。天藤真の『大誘拐』とか山田風太郎の明治ものとか。そのお気に入りの系譜に間違いなく飛び込んだシリーズになった。
なによりも会話のテンポが非常にいい。登場人物のくだけた会話が、違和感無く読める作品って、そうそうないはず。
触れておきたい話が一つ。文庫版の巻末に、児玉清と有川浩の連続対談が掲載されている。対談のラストで、「稲嶺指令のモデルは児玉さん」と言われて、おそらく素で舞い上がっている児玉さんがなんともかわいい。一方で、この対談の収録が今年の3月。入院する直前で、もしかしたら検査でガンが判明していた時期かもしれないと思うと……。
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うーん、買った時にすぐ記録を取っておかないと、買った本が何だか忘れてしまうな……。もうちょっと買ってたような気もするししない気もするし。
- 有川浩『別冊 図書館戦争I』角川文庫
- トム・エンゲルバーグ(長谷川裕一/土岐孝平訳)『間違いだらけのソフトウェア・アーキテクチャ―非機能要件の開発と評価 (Software Design plus)』技術評論社
- 克元亮『「しきる」技術 誰にでもできる超実践リーダーシップ』日本実業出版社
- ジョン・R・キング(夏来健次訳)『ライヘンバッハの奇跡 シャーロック・ホームズの沈黙』創元推理文庫
- 桜庭一樹『GOSICK VIII(下)神々の黄昏』角川文庫
- 橙乃ままれ『まおゆう魔王勇者 (4) この手でできること』エンターブレイン
- 初野晴『初恋ソムリエ』角川文庫
- ダグラス・パーヴァイアンス/跡部徹『前に進む力』ディスカヴァー
- 『ネットワーク現場の教科書 改訂版』IDGインタラクティブ
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- 今尾恵介『地名の謎』ちくま文庫
- 太田隆『シャーロック・ホームズの経済学』青弓社
- 橙乃ままれ『まおゆう魔王勇者 (2) 忽鄰塔(クリルタイ)の陰謀』エンターブレイン
- 橙乃ままれ『まおゆう魔王勇者 (3) 聖鍵(せいけん)遠征軍』エンターブレイン
- 森見登美彦『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』新潮社
- 『すべてわかる仮想化大全2011 (日経BPムック)』日経BP社
- 『ITアーキテクトのためのシステム設計実践ガイドVol.3 (日経BPムック)』日経BP社
『仮想化大全』は一度買っているのだが、それを前のプロジェクトに置いてきてしまったので、再購入。
そして登美彦氏の京都ガイド。うう、また京都に行きたい。京都はこれからクソ暑いシーズンになるけど。
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- 蒼井上鷹『ホームズのいない町 13のまだらな推理』双葉文庫
- 有川浩『図書館革命』角川文庫
- 植西聰『「折れない心」を作るたった1つの習慣』青春新書プレイブックス
- 小倉仁志『なぜなぜ分析 実践編』日経BP社
- 久保田崇『官僚に学ぶ仕事術』マイコミ新書
- 児玉清『負けるのは美しく』集英社文庫
- コンタロウ・三星雅人『田舎の家のたたみ方』メディアファクトリー新書
- 西原理恵子『この世でいちばん大事な「カネ」の話』角川文庫
- 桜庭一樹『青年のための読書クラブ』新潮文庫
- 桜庭一樹『GOSICK VIII(上)神々の黄昏』角川文庫
- 潮凪洋介『もう「いい人」になるのはやめなさい』中経出版
- 末次由紀『ちはやふる(13)』講談社Be・Loveコミックス
- 鈴木眞哉『戦国時代の計略大全』PHP新書
- 橙乃ままれ『まおゆう魔王勇者 (1) 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」』エンターブレイン
- 永井昭弘『事例で学ぶ RFP作成術実践マニュアル』日経BP社
- 西本強『ユーザを成功に導くシステム開発契約―クラウドを見据えて』商事法務
- 似鳥鶏『理由あって冬に出る』創元推理文庫
- 似鳥鶏『さよならの次にくる(卒業式編)』創元推理文庫
- 似鳥鶏『さよならの次にくる(新学期編)』創元推理文庫
- 日経BP社出版局編『クラウド大全 第2版』日経BP社
- 水田哲郎『手戻りなしの要件定義 実践マニュアル』日経BP社
- 山崎康司『入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法』ダイヤモンド社
- 和田秀樹『「あれこれ考えて動けない」をやめる9つの習慣』大和書房
- PHP総合研究所(編)『松下幸之助「一日一話」』PHP文庫
えーと、実際は5、6回の買い物をまとめているが、このうち一回は10冊近くを買っているし、他の時もだいたい2、3冊買っている。まだ読んでない本、いっぱいあるからねえ。
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世の女性の中には、バーゲンでストレス解消を図る方も多いが、私の場合は本屋でストレス解消を図る。