森見登美彦『恋文の技術』ポプラ文庫

突っ走ったモノローグの文体に味がある森見登美彦だけに、全編書簡体の小説と来ればその味を思う存分堪能できるわけで。書簡体小説というアイデアを考えて登美彦氏に書かせてしまったポプラ社の編集さんナイス。そして9章の「失敗書簡集」は、電車の中で読んで何度もニヤニヤしてしまったことである。