松波成行・牛山隆信『酷道vs秘境駅』イカロス出版

非常にマニアックな対談なのだが、一方で「視野の狭さ」を感じさせないのは、安易な「廃線反対」「高速建設反対」論を採っていないこと。お二人とも道路なり鉄道の「歴史」からもアプローチしているからか、酷道秘境駅も社会の仕組みの中で成立していることを踏まえて,趣味として語っているのが伺える。B級テイストあふれた作りになっているが、これが結構、地に足の着いた話になっていて面白いですよ。