ストレス解消法は本を買うこと
- 阿辻哲次『近くて遠い中国語』中公新書
- 石原千秋『百年前の私たち』講談社現代新書
- 伊藤健太郎『プロマネはなぜチームを壊すのか』日経BP社
- 井上真琴『図書館に訊け!』ちくま新書
- NHK『迷宮美術館』製作チーム『迷宮美術館 第3集』河出書房新社
- 大橋悦夫・佐々木正悟『スピードハックス』日本実業出版社
- 菊地成孔+大谷能生『東京大学のアルバート・アイラー(歴史編)』メディア総合研究所
- 菊地成孔+大谷能生『東京大学のアルバート・アイラー(キーワード編)』メディア総合研究所
- 北原尚彦『発掘!子どもの古本』ちくま文庫
- 北村薫『語り女たち』新潮文庫
- 北村薫『玻璃の天』文藝春秋
- 郷原信郎『法令遵守が日本を滅ぼす』新潮新書
- 田中芳樹『銀河英雄伝説2 野望編』創元SF文庫
- 戸板康二『中村雅楽探偵全集2 グリーン車の子供』創元推理文庫
- 築山節『フリーズする脳』生活人新書
- 能登原伸二『プロジェクトマネジメント現場マニュアル』日経BP社
- 初見健一『まだある。〜おやつ編〜』大空文庫
- 原克『暮らしのテクノロジー』大修館書店
- 原武史『鉄道ひとつばなし2』講談社現代新書
- 松井秀喜『不動心』新潮新書
- ゆうきとも『コミュニケーション力が身につくクロースアップマジック23』小学館文庫
- 吉野秀『できる人の「書きかた」「話しかた」』ソフトバンク新書
- 『スポーツ感動物語1 友情とチームワーク』学研
- 『ハーバード・ビジネススキル講座 交渉力』ダイヤモンド社
- 『ピタゴラ装置 DVDブック2』小学館
- 『メフィスト2007年5月号』講談社
わはははは。買いまくったものよのお。もしかしたらこれでもまだ漏れがあるかもしれない。取りあえず紹介に入ろう。
1は、よく中国語や漢字関連のエッセイを書かれている方の最新刊。中国語と同じく関西弁にも「四声」の概念があるというくだりに、エセ関西弁とネイティブ関西弁との決定的な判別法を見た気がした。「気」が一声で「木」が二声で「キー(key)」が四声になるんだそうな。
2は、漱石論で知られる著者が、100年前の「雑書」、すなわち男女交際のハウツーや脳科学などの大衆向けの雑学本から、当時の大衆の「常識」を描き出そうとした試み。100年前の本であるにもかかわらず、現在でもよくあるような内容ばかりというのが非常に興味深い。これを「大衆意識の淵源は明治にあった」と取るか、「明治も今も大衆の考えることはまったく変わってない」と取るか、読み方は皆さま次第。
3はお仕事の本。最近はアンテナにこういう本が引っかかるんだよなあ。4はこれまたdainさんのエントリに触発されて読んだ本。大学院時代にこの本に書いてあるようにもっと図書館を使い倒せればよかったと思うし、今は今なりに図書館の使いかたを考え直してみたいと思う。
5はNHKのテレビ番組の書籍化。気が付けば3巻まで出ていて、高橋克彦や北森鴻が書く美術系ネタのミステリが好きな人には絶対のおすすめ。6もお仕事関係。こういう仕事術の本は読んだらちゃんと咀嚼し血肉にしないといけないのだが。7と8は東大での講義をベースにしたジャズ史の本。これまでのジャズ史に比べて楽理的な面からの議論が多いため、多少取っつきは悪いが新しい視点が得られる。「音源がないとわからねーよ!」という方は、sivad さんの秀逸なまとめ、Youtubeで読むジャズ史「東京大学のアルバート・アイラー」(その1)および(その2)そしてYoutubeで観るジャズ・ピアノの系譜をごらんあれ。
9は児童書という古本アナザーワールドを切り開く(?)一冊。ここまで来ると「参りました」のひと言。10は文庫化、11は『街の灯』のベッキーさんシリーズの最新刊。
12は一見タイトルのどぎつさにびっくりするが、法律ですべてを解決しようとすることの負の効果を冷静に論じている好著。何か問題があった場合、ルールを決めてそれを守らせ、守らない者を非難すれば解決するのか、という問いは予想外に重い。法律関係の方だけでなく、「管理」に関する役職に就く方は、一つの視点として読んでみることを勧める。
13は引き続き銀英伝。最後まできっちり追いかけるので既読の方は私に対してネタバレをしないように。14はちゃんと出てくれました雅楽全集第2巻。いいですか皆さん、ここから先が雅楽ものの読みどころですよ。1巻で挫折しかけた方もここまでは読んでみてくださいませ。
15はこれまた個人的な関心から。『ゲーム脳の恐怖』と同じ版元なので少々警戒していたが、実例を踏まえつつ行き過ぎた断定を避けるバランスの取れた記述なので安心して読めた。つまるところ、脳も身体と同様にバランスよく刺激を与え使用しないといけない、ということか。ゲームで脳は破壊されないが、ゲーム「しか」していない状況ではやはり刺激が偏るのは確かだ。16も同じくお仕事。PMは半分ぐらい人間関係術なので、ある部分私の性に合っているし、もっと人間力を磨かないとやっていけない部分もあるし。
17はタイトル通り、今でも「まだある」懐かし商品のセレクション。この本で6冊目だが、私の世代だと「文具・学校編」がものすごく懐かしい。マジックインキ!ヤマトのり!クーピー!ロケットペンシル!
18は専門書。技術の社会史に興味のある方は是非読まれたし。政治学者である著者が隠れた鉄道マニアぶりを発揮しているエッセイ集の続刊が19。「鉄分」もさることながら、鉄道の歴史と近代日本の天皇制国家形成との関連についての指摘は鋭い。
20はタイトルに魅かれて購入。いかなる時でもメンタルの平静を保ち、前を向いて進むための心構えを保つ方法については、ビジネス書としても参考になるのでは? 野球ファンではない人も一読を勧める。21は目に留まったので購入。覚えたらやってみます。22も仕事絡み。本当に「本棚はその人の内面をすべて明らかにする」とはよく言ったもの。23は児童向けだがチーム青森ネタお目当てで購入。24もお仕事関連。
25は待望の第2弾。今回収録されたものって、ことのほかアクロバティックな動きをする装置ばかりそろっていないか? 純粋に「うはー!!」と感心してばかり。これは本当に何時間でも見ていられる。
そして26は、やっぱり、出ているならば、買うしかないよね。