酒井順子『女子と鉄道』光文社

女性で鉄道好きを表明している方となると、私の知る範囲ではこの方と、北海道をフィールドにしているフォトライターの矢野直美さんぐらい。数少ない「女性の鉄道好き」の視点から書かれた鉄道エッセイには共感する所多し。それは私もまだまだ鉄ヲタとしては薄いからなのか、鉄に目覚めたきっかけが『時刻表2万キロ』という同じ「鉄ヲタの生い立ち」によるものなのか、はたまた私が「女性的」なのか。いやいや、男性でもこのレベルの鉄道ファンはけっこう多いと思うのだけれども。