カーリング、残念

昨日の日記を書き上げた時は、あと1時間ぐらいでカーリング女子スイス戦が始まる所だったが、さすがに生中継を見届けることは出来ず、そのまま就寝。翌朝、ラジオのニュースで敗退を知る。
そして先ほどNHKでダイジェスト+試合後の記者会見をチェック。じわじわと追い上げながらも決定的な4点を加えられた後、ギブアップすることを決めて握手を求めるスキップ小野寺の姿が何とも……。
ダイジェストのキャスターをしていた、カーリングにまた思い入れがあるらしいNHKの藤井アナの声が、心なしか詰まっていたのは気のせいだろうか。


はてな界隈を巡回してみると、確かに「マリリン萌え〜」な人もいる一方、純粋に試合を見て「カーリングが予想以上に面白かった」と書いている人がとても多い。
「事前予想では散々メダルの期待を煽っていたのに、スノボもモーグルもジャンプもスケートも全然だめだし、フィギュアまで当分見るものないなあ」と思いながら何となくつけていたテレビで、あのカナダ戦やスウェーデン戦、イギリス戦に見入ってしまい、ハマった、という人が多いはず。かく言う私もその一人。
思うに、この時に試合を生中継なりほぼノーカットの録画で中継してくれたからこそ、カーリングの魅力が分かったのではないか。今日のダイジェストを見て思ったのだが、試合を決める数投だけピックアップしてみても、あまりカーリングの面白さが伝わってこない。投げる前に戦略を練るやり取りや一投ごとの微妙な状況の変化を見つつ、次第に積み重なっていく緊張感や一投にかける集中力を一緒になって感じてこそ、エンドの最後にスキップが放つショットの絶妙さが実感できる。そのように楽しむためには、ある程度通しで試合を見る必要があるはずだ。
1勝3敗という状況下でも、ほぼ完全中継をしてくれたNHKに拍手*1。今回カーリングにハマった人はちゃんと受信料を払うべし。
そして、どう見ても個人的な好みだけで「カーリングは多額の放映権料を払ってまで放映すべきスポーツではない」と言ってのけたスポーツライターもどきは、唯一ネ申又吉イエス地獄の火の中に投げ込む者である
(※2/22追記:唯一ネ申神罰か、上記のライターもどきの文が削除されていた。しかしはてなブックマークの元記事のエントリに全文が転載されている。晒し上げ。)

*1:さらに、冷静と情熱が同居する小林宏さんの好解説と、実は「マリリン」を流行らせたNHK刈屋富士雄アナの好実況も忘れてはいけない。かえすがえすもNHKナイス。小林さん解説・刈屋アナ実況のこの3戦をノーカット完全収録したDVDが出たら、たとえ3枚組分売不可でも買っちゃうかもしれない。