他の種目が好調だったらここまで注目されなかったかも

社会人となった今では深夜観戦なんてやっていられないのであまりウォッチしていないトリノ。しかし一つだけ熱心に動向をチェックしているのがカーリング
今まではどうしても「モップみたいなのでゴシゴシこする」というイメージが先行していたが、今回認識を改めた。「ストーンをどう配置していくか」「一点を取らせて後攻を取りに行くか」という戦略的な要素を楽しみつつ、ここぞという所で見せるセンチ単位の絶妙なコントロールに酔う。まさに私の好きなタイプのゲームだ。
さらに、チーム戦の色合いが強い、というところも面白い。ジャンプ団体は単に四人で飛ぶだけだが、カーリングだと投げる順番で役割分担が明確に変わる。そして最後に投げるスキップは、逆転負けも逆転勝ちもすべて握っていると言ってよいほど責任重大。他のどの国のチームもスキップを務めるのは、もはや「おばさん」というレベルを超え、百戦錬磨の剣豪のような風格漂うプレーヤーばかり。こんな選手たちを向こうに回し、平均年齢が明らかに低い日本チームはよく頑張っているものだ。
「シムソンズ」*1見に行こうかな。やっている映画館が極端に少ないけど。
それと、このコラムでも紹介されているが、テレビでは小林さんという方が非常に良い試合解説をしている。今の一投が成功か失敗か、そして次の一投はどのような戦略をとるべきか、といったカーリングの試合の見方を、素人にも分かりやすくかつ冷静に解説している。その一方で、絶妙のショットが決まるとつい「よしっ!」と叫ぶ熱さも持っているのが、失礼ながら「微笑ましい」。今日のイタリア戦でも、ずっと冷静な良い解説を続けつつも、イタリアのスキップが放った最後の一投がわずかに狙いから外れて日本の勝利が決まると、「やった!よしっ!」としばらくアナウンサーと一緒になって喜んでいた。

*1:公式サイトが激重なのはなんとかならないか。