トップ面と最終面

日経1面に登場することも多かった、FRBグリーンスパン議長が退任するその日に、
日経の最終面を飾り続けた、『愛の流刑地』がフィナーレを迎えた……。


ともかく、にっけいしんぶん新聞さん、ほんとーに長い間お疲れさまでした。あなたがいなかったら、女性の社会進出に男女機会均等にアンチセクハラにセーフセックスという最近の風潮をことごとく否定するようなこの『愛の流刑地』も、世間的には「純愛のもう一つのかたち」とか言われて微妙に好評で終わったかもしれません。
特に、連載開始当時は10000円台だった株価がいまや16000円台となり、日経新聞に「菊治の中の人」が連載を始めると日経平均が上がるというジンクスが見事守られた今となってはなおさら。そして「菊治の中の人」の文壇での影響力は保持され、東野圭吾直木賞受賞はさらに数年先に延びていたかもしれないのですから。