「フルハウス」とか「ダーマ&グレッグ」とか、大好きなんだよなあ
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2003/02/21
- メディア: DVD
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とにかく笑った笑った。三谷脚本・演出は勝手知ったるキャスト陣を思う存分振り回し、キャスト陣もそれにきっちり応えている*1。前の場面でばらまいた伏線が次の場面の笑いに利いてくる。そして、けっこう複雑なプロットであるにもかかわらず、「話の筋が分からなくなった」ということがない。
何より、立ち稽古1日にリハ半日、本番はお客さんの前でノンストップの一発取りという、最近のテレビではまずやらない収録方法が、独特の熱気を生み出している。そのおかげか、目の前で直接演劇を観ているような、妙な一体感がある。普通にテレビを見ている時は、たとえ生中継であったとしても、文字通りテレビのモニタを一枚挟んだかのような距離感は存在している。しかしこのドラマについては、画面越しに見ているという感覚がふっと消える*2。
三谷幸喜の作品群の中でこのシリーズがどのような位置づけに置かれるのかは知らない。日本では珍しい本格的なシチュエーション・コメディなのは間違いないが、視聴率などなどテレビ的にどの程度成功だったのかは分からない。この後第二、第三の国産シチュエーション・コメディ作品が出てきていないことから薄々想像は付くが。
もともと最近のテレビではお笑い番組やバラエティ番組やギャグアニメは山ほどあるが、コメディとなるとあまり思いつかない。ましてや、ここまで作り込んだ笑いというのはバラエティでもなかなかお目にかかれない。このまま忘れ去られてしまうのはもったいないなあ、と思う。
DVDセット買ってしまおうかなあ。
余談その1。中村獅童って、本格的なテレビデビューはこれが初めてだったような。途中で一度ゲスト出演した大倉孝之も、テレビ初登場はどうやらこれだったらしい。時は流れ行く。
余談その2。ゲストで市村正親が出てますね。「篠原涼子と出会ったのはこれか!?」と思ったが、調べた限りでは違うようで。