1. 高橋征義『でかいプレゼン 高橋メソッドの本』ソフトバンククリエイティブ
  2. 土屋賢二『ツチヤ教授の哲学講義』岩波書店
  3. 若竹七海『心のなかの冷たい何か』創元推理文庫

1は、私にとっては「ミステリ系更新されてますリンクの高橋まきさん」が書いた、あの「高橋メソッド」の本。「最悪の場合スライドをただ読むだけでもよい」「発表時間をコントロールしやすい」「すなわち、発表原稿を作る必要がなくなる」「アウトラインプロセッサを使うのに近い効果がある」といったあたりは、高橋メソッドの重要な効用だと思う。よいプレゼンのエッセンスとは何か、ということを考えるきっかけにもなる。
2は版元に注目。岩波である。つまり、おなじみのエッセイではなくちゃんとした(?)哲学の講義録なのだ。さすがにツチヤ節は封印されているので、笑いを期待し過ぎないように。ツチヤ教授の愛読者であれば、巻末の著者紹介がまっとうすぎるという時点でお分かりいただけるかと。
3は、「文庫化しようというお話はいただいているけれども、そうなると全面的に赤を入れたくてしょうがない」とMYSCONのインタビューでご本人が言っていた作品の文庫化。あれは私が初めてMYSCONに参戦した時だから、もう3年前か。