MMR(Marines Mystery Research)

「9回にコバマサがマウンドに立った時はどうなることかと思ったが……」
「今日はきっちり抑えたよな。しっかり劇場だったけど」
「だが、いくら劇場王とは言え、あの3戦目の炎上っぷりはおかしいと思わないか」
「確かに。優勝目前のプレッシャーがあったとはいえ、日ごろ1点差のもっと緊迫した場面で投げているストッパーにとって、4点差なんてのは実質100点差のようなもの……」
「そうだ!あの時、現実にはありえないことが起こった!」
「キ○ヤシ!まさかあの炎上の陰には、陰謀があったというのか!いったい誰が!なんのために!」
「考えてみろ!ロッテが3戦目でよもやの逆転負けをしたことで、誰が最も利益を受ける!」
「消えかかっていた第4戦・第5戦が復活したということは……ま、まさかキ○ヤシ!」
「そうだ!この炎上劇こそ、テレビ東京の陰謀だったんだよ!!
「な・・・・なんだってーー!!
 いや待てキ○ヤシ! たとえテレビ局だって、コバマサの炎上をコントロールはできないはずだ!」
「その通りだ。しかしそこに協力者がいたとしたらどうなる?」
「協力者!それはいったい誰なんだ!」
テレビ東京と注目ゲームの放映権、何か思い出さないか?」
「・・・2003年の日本シリーズの第7戦か!」
「その通り。あの年、テレビ東京系列は初めて日本シリーズの放映権を獲得した」
「なぜなら、王シュレット問題でホークスがフジに放映権を与えなかったからだ! ホークスが強硬な姿勢をとらなかったら、テレビ東京に放映権は決して回らなかった!」
「そう。ホークスとテレ東は裏で手を結んでいたんだ! 予想以上のロッテの勢いに、第4戦以降の放映がなくなってしまうことを恐れたテレ東が、同じく観客動員を稼ぎたいホークスと仕組んだ炎上だったんだよ! バックネットからレーザーか、それともバックスクリーンで……」
「待て待てキ○ヤシ! それはシャレにならんから言うな! それ以上に、一転して有数の資金力を持つようになったソフトバンク・ホークスが、そこまでして目先の金にこだわる必要はないだろう! ならば聞くが、もし炎上をコントロールできるなら、なぜ5戦目の同じような場面で炎上を仕掛けなかったんだ? 観客動員を稼ぐならホークスが日本シリーズに出た方がいいに決まっているだろう!!」
「……球界の闇は深い……」
「キ○ヤシ……」