今週末作業日報

7/15
朝に家を出て奥州平泉へ。義経ブーム一段落・まだ平日・夏休み前ということで、それほど騒がしくなかった。芭蕉が「兵どもが夢の跡」と詠んだころとほとんど変わっていないのではないかと思える風景。炎天下だったので半日歩き回っただけで腕が真っ赤に焼けてしまい、まだ残っている。
旅館で夕食。山菜尽くしの食事がおいしい。薬草酒や薬草茶もいただく。こんな健康的な食事は何ヶ月ぶりやら。
宮脇俊三『平安鎌倉史紀行』の平泉関連の項を読み返す。地形・交通の状況といった地理学的な記述も混じっている宮脇さんの歴史紀行文は、現地で見た光景に新たな視点を与えてくれる。
さらに『シャム双子の謎』を読みながら寝る。窓の外から聞こえてくる虫の音。

7/16
北上から北上線に乗り、「ほっとゆだ」という山中の駅で降りる。次の電車までは3時間。
立ち入り禁止のロープを越えて、錦秋湖のほとりまで降りる。青空に涼しい風、誰もいない静寂。木陰に腰を下ろし、小一時間ただひたすらぼーっとしていた。頭をただひたすら空っぽにしていた、一方で同時に最も充実していた時間だった。
駅前の物産館で食事をしたあと、駅舎に併設されている温泉へ。30分ほどつかった後は、2回の休憩室で地元のじさまばさまに混じって一休み。
あとは横手から新庄に回り、山形新幹線で帰京。車中で、北上線の車内から持ち越しの『ニッポン硬貨の謎』と、『ぶたぶたの食卓』を読了。

7/17
午後から出陣。遠方より来る友をお出迎え。
わいわいがやがやと服を見立ててもらう。おかげさまでいい買い物ができました。もうちょい洋服とか靴とか、「見た目」に投資することを決意。下もちゃんと買っておくから。
野郎一人ではまず行かないイタリアンへ。うまい。その後Hot Pepperで見つけた店へ。お酒の種類が豊富で、呑める人も呑めない人も楽しめるなかなか良い店。ベルギービールは口当たりが良くて私でも呑める。うまい。「知っている店」のストックに追加しておこう。
積もる話もしてみたりして、夜遅くまで呑む語る。社会人になってからこういう機会がかえって激減している。それだけになおさらありがたきかな。
そうそう。「来年まで果たせなかった場合は、心斎橋でラムちゃん。東京に来るならばセーラームーンで勘弁しといたる」。証人は5人おるからな。

7/18
池袋ジュンク堂へ。社会学方面の棚をのぞいて、しばし院生時代を思い出す。研究者としてはダメだったけど、あの院生時代は人生の中で大きな意味を持っていたし、人生の「原点」でもあった。あの頃の思考や視点や「初志」を忘れないために、何冊か本を買ってみる。「論理的な話し方・プレゼンのしかた」「できるビジネスマンのスキル」「サーバ構築マニュアル」ばかり気になっているけど、それだけでは視野が狭くなる一方なわけだし。

というわけで、有休も終わって明日から新しい仕事。