しつこく語るよスウィングガールズ

コンサート編だけざっと見る。ライブ一発取りなのでやっぱり演奏はあれこれアラが目立ってしまうのは覚悟しておくこと。でも、たとえヘタクソでも合奏しているだけで楽しそうな、まさしく高校のブラバン定期演奏会のようなノリが良い。自分がブラバンの定演の舞台に立った頃のこともちょっと思い出してみたり。そこがあの映画のいい所でもあるんだろうな。
思ったことをつれづれと。以下の話が分かるのは映画を見ている方だけだと思うのであしからず。

  • シンプルなアレンジで吹きやすくした曲もあれば、けっこうエグいアレンジの曲もあってびっくり。ジャズワルツになっている「オーバー・ザ・レインボー」とか、リズムチェンジが入っている「キャラバンの到着」とか。
  • ベルのすぐ先にマイクが付いているサックス、音質的に目立ちやすいトランペットと違って、トロンボーンはベルがマイクを外すといっぺんに聞こえなくなってしまうものなのだ。だからノって体を動かしたり、みんなでそろって左右を向いたりすると、ガクンと音量が下がってしまうのでもったいないよー、と、ライブの時の経験を思い出してみたり。
  • やっぱり気になるのがトロンボーン。舞台に3本しかいないのでよく見るとメガネっ子関口ことユイカがいない。たぶん「ファイト」の撮影だね。
  • でも3管でもボントロはブリバリ鳴ってるなあ。特に一番下の「問題児」罪子がブリブリバリバリと3人分ぐらいの音量でかっ飛ばしてるから目立つ目立つ。というか、むしろ粗くてバランスを崩してるぞ。ちゅらとなっちゃんの上2人がせっかくいい感じでしっかり吹いてるのに。だがそれがいい(笑)。
  • リードラッパの村長の音が後半だんだんしんどくなってくるのは致し方ないのです。ビッグバンドのリードラッパはものすごい重労働で、学生バンドだと、ステージの最後までバテずに吹けるリードラッパがいればそれだけで「うまいバンド」になってしまうぐらいなのだ。ちなみに、映画を見ていた時は気がつかなかったが、高校のブラバンでラッパを吹いていた同学年の女の子に村長は似ている。
  • バリサクの松子がいいなあ。太い音だけどもメロディアスで、いいソロを吹いてる。罪子との低音コンビがそろうとなおさら強力。これだけ強力な低音がいるバンドはそうそういない。「田崎真珠!」のミサイルのラッパソロもいい音をしている。ひらっちのピアノも、テンポが上がると走ってずっこけるけど、ゆっくりしたメロディの後ろでいいリズムを入れている。そして、カツオのドラム。ソロをたたきながら"Mexican Flyer"から"Sing, Sing, Sing"へリズムチェンジしているが、あれだけスパっとテンポを切り替えるのはかなり難しいはず。
  • 最後に。「結婚おめでとう」は今となってはちーと辛いですな。