お父さんのための恋愛シミュレーション小説

以前もネタにした日経連載『愛の流刑地』。これを「(仮装)アキバ系ロリ小説」と喝破したにっけいさんは鋭い。
モテるポイントがほとんどない男が、ふとしたことで年下の女性と付き合うことになる、というか向こうから進んで付き合ってくれる。女性はこちらにベタぼれで何もかも男の言いなり。そして服を脱げば男のされるがまま……、というこの設定、明らかにエロゲーの基本設定である。恋愛シミュレーションの要素を含むエロゲーはどちらかといえば「モテたい願望」を充足させるもので、性欲を満たすための官能小説やエロ本とは微妙に方向性が異なる。
そうか、渡辺淳一はお父さんの「ときメモ(ただしR-15指定)」なのね。