野村宏平『ミステリーファンのための古書店ガイド (光文社文庫)』光文社文庫

以前『ジャーロ』に連載していたミステリー系古書店ガイドをまとめたもの。これを見ると、自分の家の近くから順番につぶして行こうという「意欲」が沸いてしまって困る。あと、先日四国に行った時にこの本が出ていれば、ブックオフ以外にもあちこちのぞけたのに残念。歩いた通りの1本こっち側に古本屋があったとは。四国のブックオフでの戦果が良くなかっただけになおさら。
逆に旅先で寄った古本屋を見つけて懐かしくもなった。函館や釧路、京都や別府など。どうして旅の思い出と古本屋の思い出がこんなにリンクしているんだろうか。まったく。
雑感をつらつらと。

  • 大学時代のバイト先の近くだったのでよくのぞいた千歳烏山の古書リンガス、てっきりつぶれたのかと思ったら移転していたとは。今度行かなきゃ。
  • 高知は窪川にある貸本屋が紹介されている。四国旅行中に窪川駅で数十分の接続待ちがあったので、駅を出て小さな町の中をぶらぶら歩いていたらこの貸本屋を見つけた。朝の10時前だったせいかどうやら開店しておらず、ガラス越しに中を伺っただけでそのまま引き上げたのでよく覚えている。それにしても、著者の方はどうやってこの店を見つけたんだろうか。窪川自体は小さな町で、接続待ち以外ではあまり下車しない所なのだが。
  • 長崎は平戸の町中の商店街に古本屋を見つけて入ったことがある。その店が今も営業しているのかは分からないが、実はこちらの方が「本土最西端の古本屋」のはず。けっこう古めの本が多く、デニス・ウィン編『ミステリー雑学読本』なんてのを拾った。