It's a magic

もう一人、ひそかに注目しているのがダイエーグーリン。この間NHKで中継を見る機会があって、噂に違わぬ「インチキ投法」っぷりに激しく萌えた。
まずフォームからして、なんだかドッジボールの「女投げ」みたいに腕一本で投げている。町内会の草野球のピッチャーでももうちょいマシな投げ方をするだろう。投球も100キロ台の変化球が中心で、たまにずばっとストレートが決まったかと思えばよく見ると球速は120キロ台。コントロールもそれほど良さそうには見えない。実際ランナーもけっこう出す。
ところがこんなピッチャーなのに点が取れない。見た中継は近鉄戦だったが、あの強力いてまえ打線が攻めあぐねている。とんでもないクソボールに手が出て三振を取られたり、「ニョホっと曲がる」としか形容しようのない変化球にタイミングがまるで合わずに内野ゴロ。時折痛打をくらうものの、その後の一本が面白いように出ない。相手チームにすれば歯がゆい以外の何ものでもないだろう。
「軟投派」というよりは「インチキ」という言葉がぴったり。なのに、先発陣が軒並み不調のダイエーにあってローテーションをしっかり守っているというのが面白い。意外と巨人打線を手玉に取りそうだ。