Fly Me To The ...

昨日は実家から戻ってくる途中で、沖縄に飛ばされている赴任している高校時代の同級生Aと会っていた。
Aも正月に実家に戻ってきていた。別の友人Bに車を出してもらい、ひとしきりファミレスでダベった後、羽田空港へ。当然翌日が仕事始めのAは最終の飛行機で沖縄に帰るので、ドライブがてら車で羽田に送っていこう、ということだった。渋滞を警戒してかなり早めに動いたが、やはり年始のせいか一般道をずっと通っていったにもかかわらずほとんど渋滞に当たることもなく、かなりの余裕を持って空港に着いた。
羽田空港を利用したことは数回あるが、一般道経由で見送りに来るのは当然初めて。ちょっとしたお上りさん気分を味わいつつ、空港のラウンジでもうひとしきりダベり、ちょっと早めに搭乗ロビーに入るというAをゲートで見送った。
「探知機ゲートに引っ掛からなかったなー、面白くねーなー」と言いつつ、トイレに行ったりガムを買ったりあれこれしながら、私とBは駐車場に戻った。それじゃあ空港を出ようか、と車に乗り込んだときに、シートの下に黒いポーチが転がっているのをBが見つけた。そのシートは空港に来るまでAが座っていた所だ。
「これお前の?」「いや、違うけど」
嫌な予感がする。「うちの親父のかな?」Bはそう言いながらポーチを開ける。中にはペンやら携帯やらメモ帳が入っていて、いかにも仕事用に見える。シンプルなこの携帯は会社用か? メモ帳を開くと、業務連絡や商品名らしき書き込みに混じって、明らかに沖縄の名字があちこちにメモされているではないか。
BがあわててAの携帯に電話する。やはりポーチはAの忘れ物だった! しかも仕事用!
幸いにも少し早めに搭乗ロビーに入っていたおかげで、出発まで20分ほどある。ポーチを抱えて急いで車を飛び降りる。Aが今いる場所から一番近いゲートの場所を聞き、そこに走る。幸いに駐車場連絡口からはわりあいに近いところで、ゲートにたどり着いて中をのぞき込むと、Aがやって来て警備の人に話をしているのが見えた。
こちら側の警備の人にポーチを渡し、探知機にかけてもらって無事ポーチはAのもとに渡った。やれやれ。


ギリギリまで搭乗ロビーに入っていなかったら。駐車場に戻ってくるまでにあちこち寄り道していたら*1。まったくもって危なかった。身の回りのどうでもいいものならともかく、そんな大事なものは荷物の中にしまいっぱなしにしてくれないと困る。>A
そしてもう一つ、一度中に入った人に搭乗ゲートの外から荷物を渡すというのをやったわけだが、これで何かのトリックができないだろうかと一瞬考えてしまったのは悲しい性である。ノーチェックで荷物を渡せるようなことがあったら大問題なのだけれども。

*1:現に、「せっかくだから展望台からフライトを見送ろうか?」などと話していた。