まずは紅白の話から

  • 各種ニュースを見る限りご本人も納得していないようだけれども、やはりみのもんたの司会スタイルと番組の進行が噛み合っていなかった。みのさんのしゃべりが他の人のナレーションにかぶってしまう場面が多かったし、あのノリがどうにも浮いている感が否めなかった。
  • 合間合間に芸人さんを呼ぶのはいいんだけれども、何のフォローも無しにそのまま曲紹介に入ってしまうのはどうかと。所在なさ気に芸人さんが司会のそばに立っている姿を見ると少々辛い。この辺の、「いま画面に映っている人を全員生かす」テクニックは、民放経験豊富なみのさんに一日の長あり。
  • というか、NHKは「寒くない」芸人やゲストの使い方を勉強しましょう。芸人やゲストがしゃべるたびに、盛り上がるのではなくて「やっちゃった」感が漂うのはまずいぞ。オンバトなりポップジャムの経験の蓄積はあるだろうに。
  • 視聴率という話で行くならば、今の「今年の歌謡界総まくり」という紅白歌合戦の内容では、視聴者の半分を引きつけるのは純粋に難しいのでは。エンタテイメントと言えば映画と音楽しかなかった一昔前とは、やはり時代が変わっているのだ。50%取りに行くなら、歌謡曲のウェイトを下げて、「今年のエンタメ総まくり」のような内容で幅を広げるしかないだろう。もっとも、こういう方向に走ると「紅白の本道ではない」という反発が歌謡界から来るんだろうけど。
  • 最後に、氣志団の「曙KO再現」シーンに、「ちょっとここに曙置いておきますね」のAAを思い出したのは私だけではないはずだ。