マレー半島すちゃらか随想(2)〜韓流は日本だけにあらず〜

さて昨日の「アジア系の初対面の人に何の話を振るか?」の問題には、もう一つの解がある。

解答例2:韓流ドラマ・映画の話を振ってみる

食事をしている時に、一緒にテーブルを囲んでいた韓国の人に「『猟奇的な彼女』("My Sassy Girl")って韓国の映画を知ってる?」と話を振ってみた。そうしたらテーブルの反対にいた中国系のオーストラリアの女性が、「あたし見たよー」と食いついてきた。隣に座っていたシンガポールのヤツは「これこれ!」とデコピンのポーズをする。さらには正面のタイのヤツは携帯に入っていたチョン・ジヒョンのムービーを取り出した。テーブルにいた全員がこの映画を知っていたわけだ。
それともう一つ、韓国から来た人に対してみんながしていた会話が、「大長今(=チャングム)はいいよね!」というもの。日本で一番ポピュラーな韓国女優はチェ・ジウだが、中華圏だとチャングムイ・ヨンエになるらしい。これもまたみんなチャングムを知っていたわけだ。
現地で芸能雑誌みたいなのを買ってみると、必ず韓国芸能界についてのページがある。場合によっては日本の芸能界のページよりも多い。日本で得た韓流映画・ドラマの知識しかなくても十分盛り上がれるだろう。現に私も、韓国人の仲間と、「オレは『猟奇的な彼女』を2回見て、そこから『イルマーレ』も見たし『僕の彼女を紹介します』も見たよ」「おまえ本当にチョン・ジヒョンが好きなんだな」とか、「えー!イ・ヨンエってそんな年なの!?見えない!」「でも彼女は韓国女優の中では珍しく整形手術をしていないんだよ」とか、そんな話で30分そこらは盛り上がったぐらいだ。機会があればお試しあれ。