道端に「謎」がありました。

以前に「課外授業ようこそ先輩」で北村薫が出ていた回を見て、その後つらつら考えたこと。
たとえば北村さんがお題に出していた、道端の鳥居に対して、

  • なんじゃこの変なモノは、とネタにしてしまうのが、『VOW』の世界。
  • 機能主義の現代社会の中にあって、何の意味があるのかすぐには分からないという、その物体の存在自体を味わってしまうのが、『超芸術トマソン (ちくま文庫)』→路上観察学の世界
  • 「なぜこんなものがあるんだろう」というささやかな疑問から、そこに一つの謎解きの「物語」を付け加えようとするのが、「日常の謎」ミステリの世界。
  • 同じくささやかな疑問を出発点としつつも、単なる「物語」にとどまらず、徹底的に論理にこだわった解決をつけようとするのが、本格原理主義者の世界。

VOWトマソン日常の謎も本格も、全部好きなんだよなあ。私の思考パターンというか好きなことの一つの傾向が見えた気がする。