疑わしきは誰ぞ

クイズ!スパイ2/7」を初めて見る。キーワードリンク先から詳細ルールを見ていただければ分かる通り、シンプルだが非常に高度な戦略を要求されるゲームだ。ターンごとに「騙しているか否か」だけを考えていればいい「カミングダウト」に対し、こちらは議論や疑惑を都合よく動かすということが避けて通れない。しかしそれが単純なようで難しい。自分がプレイヤーの時とスパイの時の基本戦略をどう決めればいいのかあれこれ考えているが、けっこういろいろなパターンがありそうで番組を1回見ただけではよく分からない。
このゲーム、集団心理と意思決定に関する社会心理学の知見がいろいろ得られるような気がする。「誰がスパイだと思いますか?」という一言を言わせることで場の雰囲気や行動戦略がどう変化するか、なんてのは実際に社会心理学の実験でやっていそうだし、「粛清理論」という形で理論化できそう。
でも、このゲームは仲のいい友人同士では絶対やってはいけない。ゲームにのめり込むあまり、やり過ぎて人間関係がおかしくなることも大いにありそうだし。