育てるということ

研修でグループワークの一日。作業時間が足りなくなったり、プレゼンがきれいにはいかなかったり、それでいて他の班がビシっとプレゼンをしているのを見てちょっとへこんだりと疲れた。まあ、何事も慣れだし、力を発揮できる場所は他にもあるかもしれないし。前向きに行きましょう。「迷ったら前へ出ろ!」
意識的にやっているんだろうけれども、全体としてはあまり良くないプレゼンであったとしても、研修担当の人はそれを否定してしまわず、内容なり形式なりでどこかしら良い点を示してくれる。そういう所もまた勉強になる。

開幕に合わせてリニューアルした阪神・和田コーチの日記「虎の意地」。ここには去年から引き続きQ&Aのコーナーがある。最初は選手のことや野球の知識についての質問に和田コーチが答えるというのが多かったが、いつしか野球がうまくなるための練習法や心構えについての質問が増え、最近では人生相談に近いものが多い。
そして和田コーチの回答が丁寧で適切である。野球絡みの回答がしっかりしているのは当然のことだが、人生の悩みに対しても、相手の立場に立ちつつ言うべきことはきちんと指摘し、その上で温かく励ましている。だからこそいろんな人が野球とは直接関係ない人生相談を持ち込んでしまうのだろう。
この辺は和田コーチの性格であり、またコーチとして人を育てていく適性があるということなのだろう。今年から二軍のコーチに「格下げ?」されたが、これは逆に、Vメンバーの後を担うべき選手をしっかりと育てていくという重要な仕事を任されたとも言えそうだ。