日本シリーズ第2戦:

昨日(id:tomo-s:20031018#p1)ああ書いた矢先にこんな試合になっちゃったからなあ。辛いところ。「そうは言ってもダイエー打線だと鳥越で一休み」と昨日書いたらきっちり先制3点タイムリーを打たれたし。「鳥越が打点を挙げたら負けない」という伝説があったなんて⋯⋯。今度からは100打点カルテットに打たれても鳥越だけは完全マークということで(笑)。
あえて誉めるならば、ついに復帰の濱中がヒットを一本打ったことと、吉野が伊良部降板後ピシャリと後続を断ったことぐらいか。あとは何を言ってもグチになってしまうし、一試合か二試合の悪い結果だけで無責任にあーだこーだ言うのは大嫌いなのでこれ以上は言わない。確率がなんや!甲子園では10人目の野手が待っているぞ!ネバサレ魂、選手もファンも忘れるなや!

今日は「ダイエーっていいチームだなあ」と思いながら見ていた。先発投手陣は全員防御率ランキングに入ってくるほどでちょっとぐらいリリーフが弱くても平気。打線は今日のテレビ解説の誰かが「巨人の破壊力とヤクルトの細かさを兼ね備えている」と評していたがまさにその通り。
たまたま永井良和橋爪紳也南海ホークスがあったころ』(ISBN:4314009470)を読んだ。そう言えば昔の南海ホークスはかつての阪神以上のダメ球団であった。データを見ると、1999年の優勝は1973年以来26年ぶり。また1998年に3位になるまで、1978年から20年連続Bクラス。
そんな弱小南海→ダイエーを、巨人を追われた王監督が、卵をぶつけられたりしながら地道に努力し、ここまでのチームに育て上げたわけだ。阪神で言えば野村と星野の役回りを一人でコツコツとやり遂げた、と言うことだろう。
ある監督がチームを優勝に導くと、『○○に見る経営術』という便乗ビジネス本がたくさん出る。今年の星野本はもちろん、野村・仰木・森・長嶋といったところはその手の本がたくさん出ている。ただ、あくまで印象論だが、ダイエーに行ってからの王監督を扱ったこの手のビジネス本はあまりないように思う。星野阪神や野村ヤクルト、森西武や仰木オリックスと同様、王ダイエーのきちんとした評価も必要なのではないか、と思う。