日本シリーズ第１戦：負けはしたけども
あ〜〜、バルデスズレータ連続三振で安藤は神になるかと思ったら、インコースを狙われてたか。無念。
でも、あまり悔しさを感じない。それよりも、本当にいいゲームを見たな、という満足感の方が大きかった。
逆転し追いつき勝ち越し追いつきという展開でテレビの前から一歩も動けず試合を見つめる緊張感のある試合*1。評論家の目から見てどうだったのかは分からないが、まさに両者がっぷりと組みあって全力で戦っていて、すがすがしさすら感じたというのは大げさだろうか。
斉藤和巳も井川も本調子ではなかったとは思うが、４回裏の無死満塁をなんだかんだ言って鳥越の犠牲フライ一本で抑えた井川に対し、タイムリーを浴びても続けて連打を許さなかった斉藤と、互いに悪いながらに気合のピッチング。守っては片岡が右に左にファインプレーを見せれば、川崎がフェンス際でファールフライを押さえ井口は一、二塁間を抜かせない*2。矢野がシーズン中に何度も見たような気がする右中間への逆転タイムリーを打てば、城島はまるで今岡のように(笑)クソボールをスコーンとスタンドに運ぶ。赤星は盗塁こそなかったがポテンヒットで一気に二塁に行く俊足を見せたし、復活の村松がバッティングに守備に存在感を示す。両チームとも集中力を保ち、らしさを出しきったようないい試合だった。
勝った負けた打った打たれたで一喜一憂することなく、純粋に野球を楽しめるシリーズになりそうだ、という予感がしている。最初から最後までずっと見入った試合というのも本当に久しぶりだ。そもそもタイガースがサヨナラ負けを食らったというのにこんなに気分がいいなんて⋯⋯。「歴史に残るシリーズ」というのもあながちあり得ない話ではないような気がした。
それにしても、井口松中城島バルデスの100打点カルテットは改めて見ると本当に怖い。９回裏なんかには絶対迎えたくない。その前にランナーが貯まるだけでものすごく嫌な雰囲気になるし、1-3とかになったら「失投してパコーンといかれるぐらいなら無理するなよ」と言いたくなる。
といっても、ホークスファンから見ればタイガースの７，８番*3も嫌なんだろうな、とも思う。そうは言ってもダイエー打線だと鳥越で一休みという形になるが、アリアス片岡をしのいでも矢野で藤本で、そこから今岡赤星金本に戻る、ということになると相手は本当に気が休まらないだろう。
あと、村松が復活したんだから、こちらも早く濱中復活が見たい。まあ、こちらは代打かDH起用だと思うが。
あ、そうそう。改めて今岡の顔って（‘ ε ’）*4だなあ、と思った。打席に入っても眼光鋭くピッチャーを見つめるという感じではなく、緊張感があるんだかないんだか、いったいどこを見ているんだか分からないような顔で構えているなあ、と*5。とは言いつつも今日はヒット２本打ってしまうわけだから、「見かけで判断してはいけません」ということか。凡退した打席にもなかなかいい当たりがあったから、明日から大爆発してくれるかもしれない。ああ試合開始後の第１球が楽しみ。
