虎マンガ2冊

最近刊行されたばかりのタイガース関連漫画を紹介する。
まずは雑誌判の『パロ野球ニュース号外 まるごと阪神Vスペシャル』やくみつる*1の「パロ野球ニュース」と、いしいひさいちの「ワンマンマン」大フィーチャー4コマが目玉か。4コマメインで野球ネタ漫画を描いている人が多いので、「どの漫画家が描く似顔絵が一番似ているか」という楽しみ方もできる。また、阪神ファン漫画家の喜びのコメントばかりでなく、他球団ファンのコメント漫画があったり、阪神私設応援団や優勝当日の道頓堀ルポがあったり、ビギナー阪神ファン向けのガイドがあったりと、野球好きならば誰でも楽しめそうな一冊。
もう一つ、たまたまコンビニで見つけたのが『虎漫(トラマン)』(ISBN:4886534600)。こちらは完全に阪神ファンの漫画家をそろえている。作家陣の関係かシュールな漫画が多く、けっこうコアなネタも出てきているし、こちらの方はまさしく「阪神ファンによる阪神ファンのためのコミックアンソロジー」。どの作品からも、阪神に対するファンの独特な鬱屈がかいま見えて、18年前からのファンとしては非常に共感するところが多い。オールド阪神ファンの「心」を知りたいならこっちだろう。それにしてもトップを飾るしりあがり寿の漫画には笑った。せやな、「次の目標は日本一」とかいうケツの穴の小さいことを言うてたらあかんわな。

*1:どうせ復活するなら「はた山ハッチ」名義でやってほしかったが。