カーリングの魅力(1):身体能力と頭脳と

にわかファンらしく、いろんなところでカーリング情報を集めている。情報を知れば知るほど、この競技の奥深さが分かって面白い。
ストーンを投げる時は、ステップを蹴り出す力を微妙に調整して、0.5秒単位でスピードを調整する。スイーパーはストーンのスピードを即座に判断し、アイスの状態も頭に入れつつラインをコントロールする。ハウスの中から見守るスキップは、敵味方のショットの調子やアイスの状態、今後の展開などなどさまざまな情報を頭に入れ、短い時間で戦略を立てる。時にショット時のわずかなズレを見切って、即座に「Bプラン」への切り替えをスイーパーに指示する。
ショットを正確にコントロールする高度な運動能力を競うだけでなく、すべての状況を瞬時に判断しCプランぐらいまで先を読む頭脳戦でもあるのがカーリング。スポーツじゃないという人も多いみたいだが、(小林さんの解説とともに)試合をじっくり見た人であれば、身体と頭脳をともに駆使する高度なスポーツであることはちゃんと分かるはずだ。

カーリングの魅力(2):ある意味ジャンプ的

もう一つ、カーリング団体戦であり、かつメンバーが多彩であるところも面白い。
前にも書いたが、球技以外のスポーツの団体戦というのは「単に複数人で同じことをする」だけというパターンが多い。特にウインタースポーツではなおさらだ。ところがカーリングでは、

  • ガードを置いたりするような、ドローショットをきっちり決められるリード
  • 邪魔なストーンをはじき出すような、テイクアウトをきっちり決められるセカンド
  • 複雑な局面から狙い通りにゲームを展開するために、いかなるタイプのショットも正確に決められるサード
  • いかなる時も勝負を決めるショットを打てる確実性と度胸を持ったスキップ

と、求められる役割がポジションによって異なってくる。
そのためチームに4者4様の選手をそろえる必要があり、バラエティ豊かなメンバーがそろう。すると、どのチームを見ても印象的な選手が一人か二人は出てくる。テクニックに感心するもキャラに萌えるもご自由に、という状態。しかも試合は長丁場だから、試合が終わる頃には顔も名前もしっかり覚えているという次第。
まあ、あれこれ説明するよりも、端的に言ってしまうと↓こうなる。

4 :雪と氷の名無しさん :2006/03/03(金) 12:24:32 ID:pQxdi66m
戦隊モノに通じる魅力

切れ味はいいが、精神的には弱い部分もあるリーダー
それを的確に支えるクールな副官
時にワガママでムラもあるが、おちゃめでひょうきんなマスコット
地味だがしっかり仕事をする職人
戦闘力は少し弱いが、みんなを笑顔で励ます癒し系

しかも上の二人はかって叩かれたという暗い過去を背負っている・・・w

そのうえ、

コーチが謎の老人
敵キャラがいちいちすごい*1

ほぼ完璧ww

*1:スウェーデン&スイスという強力ボスキャラに加え、「生活指導の先生と学級委員長」のカナダスキップ&サードとか、「鬼軍曹」のイギリスのスキップとか、「魔女」のデンマークのスキップとか。