少年の日の思い出

 あれは、小学校4年のことだったか。祖父母にファミコンを買ってもらえることになった。クラスの中ではかなり遅いほうだった。
 本体だけではどうしようもないから、当然ソフトも買うことになる。当時から野球が大好きで、まずは野球ゲームを買うつもりだった。当時の野球ゲームの定番といえば何といっても「ファミスタ」。しかし、なぜかその店にはファミスタが無かった。そこで、当時ファミスタと並ぶ野球ゲームの定番、「燃えろ!プロ野球を買った。そう、「四番はバントでもホームラン」の燃えプロである。
 今にして思えばこの時点で私のゲーム人生はかなりのケチが付いていたのだが、話はそれで終わらない。売り場についてきた祖母が「ソフトをもう一つ買ってもいい」と言った。しかしゲームについての情報をほとんど知らなかった私は、何を買ったらいいのか分からなかった。思えばドラクエもFFもあったはずなのに、当時読んでいた『小学4年生』だかで紹介されていたという理由だけで、あるゲームを買ってもらってしまった。
 「たけしの挑戦状」とならぶタイトー伝説のクソゲー「未来神話ジャーヴァス」を!

 「ジャーヴァス」がいかにクソゲーだったかは、改めて語りたいと思う。