2003-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 本格ミステリ作家クラブ編『本格ミステリ03』講談社ノベルス

純粋に物語として面白い短編と「本格ミステリとして」面白い短編とが、個人的な評価でははっきり分かれている。短編好きの私だが、自分にとっての「面白いミステリー短編」の条件とは何だろうとちょっと考えてしまう。 個別の感想は政宗さんのところに投票し…

更新されてますリンクはやっぱり落ちてますか

以前から何回か挑戦してきた中華丼が初めてうまくできた。中華丼と言っても、冷蔵庫にあった残り物のキャベツとニンジンともやしとベーコンを炒めて、醤油や中華スープの素を加えて、最後に顆粒の片栗粉でとろみをつける、というだけだが。勝因は片栗粉をき…

 「本格vs社会派」論に補足

一昨日からの「本格vs社会派」をめぐる文章にひとつ補足。今では「社会派の総本山」かのようなとらえ方をされている松本清張だが、清張自身のミステリー観はどういうものだったのだろうか。それは必ずしも謎解きを否定するものではなかったのではないか。 と…

「和田日記」

Luckさんのところで知った、タイガース・和田コーチの日記。不覚にも知らなかった。チーム内の様子がよく分かるので、これからチェックしないと。 引退試合での和田の挨拶にじーんとしたのを思い出す。和田が引退した2001年は四年連続最下位の年。試合後…

更新されました

ミステリ系更新されてますリンクから、トップの「Mysterical Imagination」とともに、この「過ぎ行く日々はミステリ色」のページもリンクしていただいた。もっぱらこちらの方が頻繁に更新されるが、たまには「Mysterical Imagination」から書評を読んだり掲…

 「本格vs社会派」論を考えるために

昨日の話に続けて、「本格 vs 社会派」という図式について考えてみたい。実際のところは、図式を論じるというよりは、この図式の意味を考えるときに取り組むべき問題を以下で論じている。「社会派」という言葉を「本格」と対になる概念として考える場合、「…

ヤマグチノボル『つっぱれ有栖川』角川スニーカー文庫 買っちゃった。ミステリ系なネタはあまりなかった。でも面白かった(笑)。 詳しくは後日改めて。

 「本格 vs 社会派」論について

「社会派」の実態についてのアシェさん(6/25および6/27分)とフクさん(6/26分)の文を読んだ。ここから面白い議論になりそうなので今後を楽しみにしているが、その前に一点、小泉喜美子の議論について補足したい。 確かに小泉は“世帯じみて”“日常くさく”“…

 ミステリけつだいら

昨日のトークショーで北村さんが「サイン順番待ちの間に考えておいてください」と言った「けつだいら」(面倒なのでこっちの名前で通す)のお題。誰かあの場で面白いアイデアを伝えた人はいるのだろうか。 私の方はすっかり忘れていたので、ここでやってしま…

お知らせ

試験的にはてなダイアリーのコメント記入欄を閉じます。ここの内容についての一言は、水曜日の探偵志願(ミステリ話用)かいざ言問わむ掲示板(雑談用)の方に書き込みをお願いします。 はてなダイアリーのコメント欄も含めて、事実上掲示板が三つということ…

この後は牧人さんと二人で神保町をうろうろするが、僕の方は結局古本は買わず。買ったのは新刊3冊。 『ミステリーズ! vol.01』東京創元社 C・ブランド『はなれわざ』ハヤカワ文庫 本格ミステリ作家クラブ編『本格ミステリ03』講談社ノベルス 1は言うまで…

行ってまいりました、「『ミステリーズ!』創刊記念・北村薫&有栖川有栖トークショー」。ありがたいことに牧人さんが先にレポートを上げてくれたので、それを元に適宜補いながら書くことにする。牧人さんと待ち合わせて会場へ。前日の大阪は半分ぐらいの入…

 坂木司『仔羊の巣』東京創元社(ISBN:4488012914)

前作に比べるとロジックの鮮やかさが上がっており、ミステリーとしての完成度は高い。ただ、いささか過剰な感情表現がだんだん気になって素直に入り込めなくなってきてしまった。同じようにテーマ性の強い作品でも、天藤真や仁木悦子だったら、もっとあっさ…

季節に合わない着こなし

久しぶりにスーツを着て出かける。だいぶ慣れたつもりではいたけど、疲れる。 それにしても、蒸し暑いのに長袖のスーツを着なければいけないというのは、非合理的な気がしてならない。どこかのHPにも同じようなことが書いてあったが、この夏の電力危機を乗り…

喜国雅彦+国樹由香『この花はわたしです。(2)』小学館サンデーGXコミックス(ISBN:4091571220) 喜国・国樹夫婦の新刊。このシリーズ、国樹さんの少女漫画タッチのかわいい絵なのに、ストーリーは喜国ギャグ漫画そのまんまというギャップが楽しい。 1巻…

私も遅筆と言ってみたい

いくつか文章にまとめてみたいネタが出てきたものの、再読が必要だったり他にやることがあったりで刊行未定。けっこうそんな感じでほったらかしになっているネタがある。仁木悦子短編ベストとか、MYSCON深夜の延長戦、「ミステリー読者の裾野を広げる…

 テキストがあったのね

小池滋『NHKカルチャーアワー・文学と風土 イギリス文学探訪』NHK出版 英文学者で英国ミステリ関係にも造詣の深い小池さんがNHKのラジオ番組で話をする、というのはずっと前から聞いていたのだが、毎回毎回放送日を忘れて聞き逃していた。そろそろ放送も終わ…

 11ゲームか、ふっふっふ。

そういえば私は関東の人間なのにタイガースファンだ、というのは書いたことがあっただろうか。それはともかくタイガースのトピックを新しく立ててみる。 今日の試合は追い上げられてひやっとしたが、結果的に「勝利の方程式」リレーで逃げ切り成功ということ…

手直し(仮)

ちょっとテーマの設定を変えてみた。いろいろ表示させてみたうえでとりあえずこれに決めたが、結局はてな仕様のものに戻すかも。スタイルシートの設定をいじって、もうちょっと見やすくカスタマイズできるのかもしれないが。 いろいろなテーマを選べるのはい…

井上ほのか『アイドルは名探偵6 ロマンチックな恋したい』講談社X文庫(100円) 日下三蔵編『怪奇探偵小説傑作選2 横溝正史集 面影双紙』ちくま文庫(550円) 戸梶圭太『牛乳アンタッチャブル』双葉社(100円) 宮崎ゆき『聖バレンタインデー殺人事件』集…

もいっちょ更新

無駄足を踏まされた腹いせになぜかブックオフへ。

♪しーあわせの書を〜 さあ読ーみーましょーう〜

牧人さんの日記のミステリ者ドレミの歌。すでに牧人さんのところの掲示板でネタを振ってはいるが、こっちの日記のネタにもしてしまえ。 まだ考えていない国内作品で作ってみよう。ただし、本棚や事典類を見ずに、純粋に真っ先に思いついたのを並べた。 ドは…

無限巡礼

ミステリ系更新されてますリンクをたどってご丁寧にも掲示板にコピペをしていった「さまよえる質問者」氏。 先にミス板の某スレを見ていたので、うちの掲示板ではマジメに答えずにレスを返した。だが、ちゃんとネタだと分かったうえできちんと答えちゃってる…

高木彬光『死を開く扉』角川文庫

帰りの電車の中でさっそくの読了。これは先日葉山さんが「いやあ、もう、何というか」と話していたので気になって読んでみた。 確かに葉山さんの言う通り「コーン!」一発だった。ただ、実はこのネタは推理クイズで見て知っていたので、ネタを見てぶっ飛ぶと…

高木彬光『死を開く扉』角川文庫(100円) C・ブランド『猫とねずみ』ハヤカワポケミス(250円) E・W・ヒルディック『マガーク少年探偵団1 こちらマガーク探偵団』あかね文庫(100円) 懐かしさのあまりマガーク探偵団を拾う。文庫版ってどこまで出てい…

「ピコーン!」ではない

昼飯だけ食べて早々に実家を出る。 でもって古本屋には寄る。(^_^;)

浅暮三文『ダブ(エ)ストン街道』講談社

MYSCОN4オフレポであれだけネタにしておいて今ごろになって初グレさんだとはなんとも申し訳ないかぎり。 MYSCОNの時にもご本人が話していたようにも思うが、ミステリーというよりはナンセンス英文学の雰囲気。でも、何だか妙に味のある飄々とした…

F・アイルズ『レディに捧げる殺人物語』創元推理文庫(200円) d泡坂妻夫『生者と死者 酩探偵ヨギ ガンジーの透視術』新潮文庫(200円)※袋とじ未開封版 石沢英太郎他『博多ミステリー傑作選』河出文庫(200円) 海渡英祐『罠のなかの八人』集英社文庫(10…

十年一昔

ひたすら古本屋を回り、ひたすら濃厚な会話を楽しんだ一日。 その途中、かつての塾での教え子にバッタリ会う。高校受験の時に集中的に面倒を見た生徒で、やたらと長い塾講バイト生活の中で思い出に残っている生徒の一人である。いま高3と言っていたが、とい…

クソゲー神話ジャーヴァス

昨日の日記の予告通り、「未来神話ジャーヴァス」がどんなソフトだったかを語ってみよう。 一応のストーリーとしては、「長い宇宙飛行から帰還した宇宙飛行士は、地球が荒廃し、7人の暴君に支配されていることを知った。彼は7人の王を倒し、世界に平和をも…